入学式式辞

 第15回入学式 式辞


 春のやわらかな陽光に包まれ、本日ここに、第15回入学式を挙行できますことは大きな喜びであります。

 

 ただいま、入学を許可した新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 在校生、教職員一同、皆さんの入学を心からお待ちしておりました。


 保護者の皆様には、お子様が、本校に入学されましたことを心からお喜び申し上げます。

 新入生の皆さん、いよいよ今日からみどり清朋高校生としての生活が始まります。
 高校生活は長い人生の中では、ほんのわずかな期間かもしれませんが、皆さんが心身ともに大きく成長していく重要な時期であり、将来の進路決定において大切な意味を持つ3年間です。

 

 これからの高校生活の始まりに当たり、皆さん一人ひとりが、自らの人生を幸せに生きるために、「必要なチカラ」を身につけてもらいたいと思っています。


 では、「必要なチカラ」とは何か。

 本校では、「4つのチカラ」を位置づけています。


 1つは、「確かな学力」です。

 「確かな学力」とは、「主体的な学びを通して社会につながる学力を養い、希望の進路を実現する力」です。


 何事にも主体的に、人に言われて行うのではなく、自ら進んで学ぶことで、身につけた様々な知識や技能を活用できる、そうした社会につながる学力を養い、皆さんが希望する進路を実現してもらいたいと思っています。


 2つめは、「コミュニケーション力」。

 「コミュニケーション力」とは、「豊かな人権感覚を持った感性を育み、人とつながり、ともに高め合う、仲間をつくる力」です。


 クラスや学年の生徒に加え、先輩、先生方や地域の方々など、これまで以上に多くの人々、そして、自分とは違った多様な個性や価値観を持った人々と関わることになります。


 そうした違いを認め、相手を尊重することができる感性を育み、多くの人とつながる中で、相手の話を受けとめながら、自分の思いを伝え合うことができる、良好なコミュニケーションを通して、多くのことを学び、高め合ってください。


 3つめは、「課題解決力」。

 皆さんは、学校の中に限らず様々な課題に直面することと思います。それらの中には、解決しようにも、その答えが一つとは限らない課題も存在します。


 そうした『答えのない問い』に真摯に向き合い、様々な角度からよく考え、判断し、実行することができる力を養い、明るい未来を創造してもらいたいと思います。

 そして、4つめは「地域貢献力」です。

 本校では、地域の人々との交流活動を通して、「地域とつながり、地域の『人づくり・町づくり』に貢献する力」を育むことも大切にしています。


 誰かのために、何かのために貢献できる、そうした経験を通して、自信につなげ、達成感や充足感を味わってもらいたいと思います。


 皆さんのこれからの人生を幸せに生きてもらいたい、という願いを込めて、これらの4つのチカラを、本校では「幸福の四つ葉のクローバー」として位置付け、大切にしています。


 どうか皆さん、これからの3年間、日々の授業や学校行事に全力で取り組んでください。クラブ活動や地域との交流活動に、積極的に参加してください。

 失敗を恐れず、様々なことに挑戦してください。

 そして、友とのふれあい、先生方や地域の方々との語らいを通して、多くのことを学んでもらいたいと思います。


 「確かな学力」「コミュニケーション力」「課題解決力」「地域貢献力」の4つのチカラを着実に身につけ、「全力を尽くした」「やり遂げた」と言えることを一つ一つ増やすことで、自信をどんどん蓄えてください。

 これらの学びや自信が、あなた方をより一層大きく成長させてくれるものと私は確信しています。


 保護者の皆様方、改めましてお子様のご入学、誠におめでとうございます。

 私たち教職員一同、お子様一人ひとりが、三年間で多くのことを学び、社会で活躍できるよう、全力を尽くして教育に取り組む覚悟でございます。

 保護者の皆様におかれましては、本校の教育活動に対するご理解を賜り、積極的なご支援とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さんの活躍と、限りない成長を祈念しまして、私からの式辞といたします。


令和4年4月8日

大阪府立みどり清朋高等学校

校長 寳田 康彦


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