卒業式式辞

第9回卒業証書授与式 式辞

卒業式

 草木が芽吹き、春の訪れを感じる今日の佳き日、ここに大阪府立みどり清朋高等学校 第9回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、公私共にご多用にもかかわりませず、多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、門出に華を添えていただきましたこと、高い所からではございますが厚くお礼申しあげます。


 卒業生の保護者の皆様、本日はまことにおめでとうございます。今、晴れやかに巣立ちゆくお子様の姿を目の前にされ、幼い頃からの生い立ちを思い出されるなど、感慨も一入のことと存じます。これまでの限りない愛情とご苦労に対しまして、深く敬意を表し、今日の日を迎えられたことを、心からお祝い申しあげます。
また、本校の教育活動のために多大なご支援、ご協力を賜りましたこと、全教職員を代表し、あらためて厚くお礼申しあげます。


 9期卒業生の皆さん、おめでとうございます。この3年間は決して楽しいことだけではなく、辛いことやしんどいこともたくさんあったことでしょう。さまざまな壁を乗り越えて、今日を迎えることができました。本当に頑張ってこられました。まずは、今、この場にいる自分を誇りに思ってください。とともに、保護者をはじめとして自分を支えてくださった多くの方々の存在への感謝の気持ちをあらためて心に深く刻んでください。


 

 今、卒業式に臨み、あなたたちの脳裏にはどんな思い出が浮かんできていますか。
 雨の日も強い風の日も通い続けた通学路、普通科専門コース制に改編した最初の学年として学んだ授業、 仲間とともに熱中した部活動、クラスの団結を意識し、作り上げた体育大会や文化祭、八重山諸島で思い切り自然を堪能し、島の人々の優しさに包まれて友情を分かち合った修学旅行、地域の小学生や園児との交流活動での出会い、進路目標に向かって勉学に打ち込んだ日々…。
 その記憶の一つひとつが自分の宝であり、いつまでも心の中で輝き続けるに違いありません。


 また、あなたたちが、今、そうであるように、ここにおられる先生方もあなたたち一人ひとりと向き合ってこられた中で、さまざまな思いを持たれていることと思います。皆さんとの関係があまりにも希薄な私が、深く関わってこられた先生方の思いを代弁することは到底できることではありません。ただ、先生方の思いは、あなたたちが思っている以上に深いことを伝えておきます。私たちにとっての宝は、これから社会へと羽ばたいていくあなたたちそのものなのです。だから、何より健康を第一に、いつまでも元気で、どうか元気でいてください。


 

 さて、2014年12月3日に打ち上げられた「はやぶさ2号」が、先週22日、小惑星リュウグウの目標点への着陸に成功したというニュースが入ってきました。何ということでしょう。この偉業の凄さをどう例えればよいのかわかりませんが、例えば、サッカーで言えば、グラウンドに置いたボールを超強烈なバナナシュートで、太陽に置かれたゴールの枠の中に入れるようなものでしょう。しかもそのゴールはものすごい速さで動いているのです。


 こんな凄いことをやってのけた、そもそもの動機は、「地球の水がどのようにしてできたか」という極めてシンプルな疑問に答えるためというから驚きです。人間は本当に凄い生き物です。この先、どんな世の中を皆さんはつくっていくのでしょう。私たちの可能性はまだまだたくさんありそうです。夢はあきらめずに持ち続けてください。


 最後に、この学び舎を巣立ちゆくあなたたちに考えてほしいことがあります。
「人は何を大切にして生きるか。幸せに生きるとは何か。」についてです。今まで学んだことの全てを、出会った人、体験したことの全てをつないで、精一杯考えてください。
 「生きるとは何か、幸せとは何か。何を大切に生きていけばよいのか。どんな人間の社会を作れば良いのか。」


 今、科学技術の凄まじい進歩と、多様な価値観の中で、考え、判断し、行動することが、自分自身に、これからの人間社会に求められているのです。

 では、具体的にどうすればよいのでしょう。


 答えになるかわかりませんが、いろいろな形や大きさのものさしを持っておくことは大切だと思っています。 1本の物差しだけで測っていては、ものの本質は見えてきません。大きいなぁと感じても、もっと大きな物差しで測れば小さくて気にするほどでなかったり、小さく見えてもずしりと重いものであったり、マルが三角に、四角が真ん丸に見えることもあるでしょう。心豊かに生きるとは、いろいろなものの見方や考え方をもち、 この世に存在するすべてに共感する感性を持つことではないでしょうか。


 皆さんの前途が幸多いものとなることを願っています。


 終わりにあたり、ご来賓、保護者の皆様、みどり清朋高校は皆様のご支援、ご協力のおかげで、第九期生を世に送り出すことができました。心から感謝申しあげますとともに、従前にもまして、本校へのご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。


 みなさんが、やさしさと思いやりに満ちた人生を歩まれることを祈念して、私の式辞とします。


 平成31年2月28日
                   大阪府立みどり清朋高等学
                     校長 中須賀 久尚                      




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