卒業式式辞

第11回卒業証書授与式 式辞



卒業式 卒業式

 一雨ごとに春の息吹が感じられる、今日の佳き日に、
大阪府立みどり清朋高等学校第11回卒業証書授与式を挙行できますことは、
この上ない喜びでございます。
初めに、ご多忙の中、ご列席くださいました保護者の皆様、お子様のご卒業、
誠におめでとうございます。
今日こうして社会への旅立ちの第一歩として、凛々しい姿で式に臨んでいる様子を見られ、感慨もひとしおのことと存じます。 保護者の皆様方の限りない愛情とご苦労が、本日このように頼もしい成長した姿として実を結びましたことに、心から敬意を表しますとともにお祝いを申し上げます。
あわせて、これまで本校の教育活動にご理解とご支援を賜りましたことに厚くお礼申し上げます。


11期生の皆さん、卒業誠におめでとうございます。


皆さんの卒業を心からお祝いいたします。
皆さんが過ごした本校での3年間には、楽しかったこと、苦しかったこと、様々なことがあったことと思います。
 

そうした中、皆さんは学業に行事に、部活動や交流活動に、熱心に取り組まれ、数々の成果をあげてこられました。
中でも、今年度は学校休業からスタートするという、誰もが経験したことが無い年でした。
日々の授業や行事、部活動、そして、公式な大会や発表会などを例年通りに実施できず、皆さんには辛く、残念に思う場面が多かったことと思います。
それでも、皆さんは他者への思いやりを忘れず、相手の立場に立って考え、より良いものを求めて取り組んでくれました。
現実を受けとめ、限られた条件の中で知恵を出し合い、協力し合って最大限のパワーを発揮しました。


本当によく頑張りました。


例えば、体育祭や文化発表会での皆さんの姿が強く印象に残っています。
体育祭での競技や応援、創意と工夫を凝らした大団幕や団旗、そして応援合戦や清援でのパフォーマンス、どれをとっても見事でした。 文化発表会では、校内での作品展示、中庭や視聴覚教室、この舞台での演奏や発表など、数々のパフォーマンスを披露してくれました。 皆さんの個性や創造性、チームワークを存分に発揮しました。


本日、新たな社会への旅立ちに当たり、今後さらに学業を究め、仕事に就かれる皆さんに、私が大切にして欲しいと思うことを「はなむけの言葉」として贈りたいと思います。
それは「三つの情を大切にして欲しい」ということです。
情とは「友情」の「情」のことですが、情とは「こころ」です。
三つの「こころ」を大切にして欲しいと思います。


一つは、「熱情」です。
「熱きこころ」と書く「熱情」とは、「自分の信念に基づき、やり遂げようとするこころ」であると捉えています。
私は、学問や研究であっても、仕事であっても、思い描く夢や希望、目標を実現するためには、
まず、「何が何でも実現しよう」と決意することが大切だと思っています。
決意をもとに、失敗を恐れず、熱情をもって努力を続けてください。
皆さんが、体育祭や文化祭・文化発表会で実践したように、「成功させよう」「良いものにしよう」と、強い意志でやり遂げたことを忘れないでください。
その時のこころが、まさしく熱情そのものです。


二つめは、「愛情」です。
「愛情」とは、「人を思いやるこころ」「人を大切に思うこころ」であると捉えています。
これからも、皆さんが持つ思いやりを発揮し、人の痛みがわかる、人の喜ぶ顔を思い浮かべることができる、豊かなこころを持った人であり続けてください。
身近な人は当然のことながら、さらに、より多くの人を幸福にできる、ひいては社会の発展に貢献するといった
「大きな愛情」をもって、学問や仕事に臨んでほしいと思います。


三つめは、「真情」です。
「真(まこと)の情」と書く「真情」とは、「まことのこころ」、即ち「まごころ」です。
「偽りの無いこころ」、「謙虚さ」「誠実さ」とも私は捉えています。
まごころを持って人と接し、学問や仕事にも本当の目的を見失うことなく、
誠実に向き合ってください。


皆さんには、常に明るく正しい道を歩いてほしいと思っています。
しかしながら、先の見通しが立たず苦しむ時もあるでしょう。
また、進むべき道を見失いそうになることがあるかもしれません。
そうした場合には、謙虚に人の意見にも耳を傾け、自分を取り戻すことです。
初心に帰り、「そもそも志は何であったか」と、自分自身に問いかけましょう。
「まことのこころ」「偽りの無いこころ」をもって自分に素直に向き合うことで、自ずと進むべき道は見えてくるものと思います。


近年、進化した人工知能が様々な判断を行ったり、様々な物事がインターネット経由で動いたり、
「ソサエティ5.0」と呼ばれる「超スマート社会」の到来が、社会や生活を大きく変えようとしています。
こうした状況だからこそ、私は「人としての心の持ち方」「心構え」が、より一層重要になると思っています。

「三つのこころ」、「熱情」「愛情」「真情」をもって、人と人とが関わり合い、知恵を出し合って、よりよいもの、人のためになるものを創りだしてください。


さあ、卒業生の皆さん、いよいよ新しい世界へ出発です。


皆さんの夢と希望の実現に向けて、失敗を恐れず、果敢に挑戦し続けて欲しいと、心から願っています。


結びに、皆さん一人ひとりに対して、できうる限りの支援を惜しまなかった
11期生の担任の先生方、
そして、みどり清朋高校全ての教職員を代表し、卒業生の皆さんに限りない惜別の思いを残しつつ、
その洋々たる前途を祝して、式辞といたします。


 令和3年2月26日
      大阪府立みどり清朋高等学校
         校長 寳田 康彦
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