3学期始業式を校内放送で行いました!(1)
1月11日(火)、8時45分から3学期の始業式を行いました。
昨年12月段階では、2学期の終業式に続き今回も体育館で行う予定をしていましたが、年末から年始にかけて新規感染者数の増大、特にオミクロン株の感染や市中感染の状況を踏まえ、急きょ1月7日の運営委員会と職員会議で、校内放送で行うことを共有しました。長文になりますので、二部構成で掲載します。
『主体的であること』
皆さん、明けましておめでとうございます。
令和4年の年がスタートしました。
新年のスタート、そして3学期を始めるに当たって、今日は、大きく2点伝えたいと思います。
まず、一点めはある一冊の本をもとにお話しをしたいと思います。
本の名前は「7つの習慣」です。
筆者は、有名な経営コンサルタントであり教育者であるスティーブン・R・コヴィーという方です。
この「7つの習慣」は、コヴィー博士による長年にわたる研究成果の集大成であり、自分の運命を自分で切り開くためのアドバイスを教えてくれる書物です。
1,989年にアメリカで初めて出版されてから、約40カ国語に翻訳されており、現在まで約30年間で販売部数4,000万部を記録し、全世界で多くの人々に読み続けられ、多くの人々に影響を与えてきました。
本校の図書室にも置かれているので、生徒の皆さんの中にもすでに見たり読んだりした人がいるかもしれません。
この「7つの習慣」は、「習慣は私たちの人生に決定的な影響を及ぼす」という考えに基づいていますが、時間の都合上「7つの習慣」全てを説明することはできません。
今日はコヴィー博士が重視された考え方の中から、「7つの習慣」のうち、『第1の習慣』につながるポイントに絞って皆さんに伝えたいと思います。
それは、成長、幸福や成功につなげるためのプロセスについてです。
誰もが「成長したい」「幸福になりたい」「成功させたい」と願っていると思います。そうした、成長、幸福や成功につなげるためのプロセス、過程として、「依存」から「自立」、そして「相互依存」に至る三つのプロセスがあげられています。
誰かに保護されている、何かに頼っている状態の「依存」、自分の意志・判断で責任を持った言動ができる状態の「自立」、そして他者の優れたアイデアと自分のアイデアを結び付けることができる状態を意味する「相互依存」というプロセスです。
では、ここで皆さんに一度考えてもらいたいと思います。
例えば、朝起きるところから夜寝るまでの日々の生活での場面、授業などの学習活動、クラス活動や部活動の中での場面、人間関係などを思い浮かべながら考えてみてください。
果たして自分は、「依存」している状態なのか、「自立」できているのか、さらに「相互依存」にまで高められているのか、どの状態に当てはまるでしょうか?
コヴィー博士は、「依存」から「自立」へ、そして、自立した人間になって初めて選択できる「相互依存」へ、という3つのプロセスの中で、「7つの習慣」というものを位置付けています。
まずは、我々一人ひとりが「依存」する人から「自立」する人になる必要があるということです。
「依存」する人から「自立」する人になるために必要な習慣、『第1の習慣』として、コヴィー博士は「主体的であること」を示しています。
今年度、昨年4月8日1学期の始業式や入学式で、「何事にも主体的に取り組んで欲しい」、「主体的に学ぶ姿勢」を大切にして欲しい、と伝えました。
今年度の総まとめとなる3学期、そして、令和4年のスタートに当たって、皆さんが「自立した人」になるためにも、挨拶、授業、行事やクラス活動、部活動や地域との交流活動など、何事に対しても「主体的であって欲しい」と思います。
自分の中で、どんな小さなことでも構わないから何かを約束して、それを守ること。そして、目標を立て、それを達成するために努力することが大切です。
受身ではなく能動的に、何をすべきかを自分の頭で考え、判断し、責任を持って行動してください。
さらに「相互依存」で成り立っている現実に対応できるようにするためにも、自立した人間になって初めて選択できるという「相互依存」の状態、即ち、自分の努力と他者の努力を合わせて生かすことができる状態を、互いに協力し合って創っていきましょう。
そうすることで、自分だけではなくみんなが成長を実感し、ハッピーな気持ちになることができるものと私は思います。