01.15.土  
初釜
 1月14日(金)の放課後、茶道部が年明け始めて釜に火を入れる「初釜(はつがま)」を開きました。新年初めての茶会である「初釜」にお招きいただきました。

 もちろん感染症対策として、マスク着用に手指消毒、換気と和室用のパーティションの設置、人数制限等による茶会です。

 有難いことに正客(しょうきゃく)としてお招きいただき、薮内(やぶのうち)流の作法により濃茶(こいちゃ)をいただきました。

 茶菓子には、裏千家流で初釜に用いられる「花びら餅」が出されました。今回、次席の方への茶菓子の配り方について初めて知りました。
 「花びら餅」は、柔らかい餅で白あんと柔らかく煮た「ごぼう」が包まれていました。いただいてから「なぜごぼうが入っているのですか?」などと、先生方に質問をする有様でした。

 茶入れから結構な量の抹茶の粉を茶碗に入れ、少なめのお湯で茶を点てられました。深緑の美しい色、かぐわしい香り、一見苦そうに見えますが、深く濃い茶の味がやがて甘く感じられるから不思議です。いただいた後も茶の香りが余韻として残るほど深い味わいの濃茶でした。
 
 顧問の先生方の流派が裏千家流と藪内流であるため、本校の茶道部では、二つの流派を学べることも大きな特長で、作法などの共通点や相違点を知ることができ、とても興味深いものがあります。
 さらに、茶碗などの道具のことに加え、床の間の飾り方などの初釜にちなむ様々な作法、文化を学ぶこともできました。

 コロナ対策として、お菓子は個包装で、マスク食の黙食、そして、「黙茶」です。私は専用の消毒スプレーと除菌シート持参で出席しました。

 生徒たちにとっては、コロナ対策をした上での活動ですが、初釜の作法を録画したり、実際に先生方に教えてもらったりして、和やかなムードの中、熱心に学んでいました。

 私もたくさんのことを学ばせていただきました。
 結構なお点前でした。有難うございました。