11.13.土  
授業観察32 2年「古典B」
 11月11日(木)3限、2年2組の「古典B」の授業を見学しました。今日の授業から「土佐日記」の『忘れ貝』が始まりました。
 黒板の左半分にスクリーンが広げられており、右半分には授業が始まる前に本文が書き出されていました。

 開始後、本文の難読語句などを読み上げながら、スクリーンにその語句と読みが投影されます。生徒たちは本文が印刷されたプリントにその読みを書いていきました。こうして音読ができるようになってから、ペアで交互に音読が始まりました。
 続いて、教材プリントが配付され、今回の『忘れ貝』のあらすじや目標が示されました。

 本文に含まれる助動詞と形容詞はどの言葉か、あわせて活用形や用法も答えられるように、まずは自分一人で考え、次に、ペアでじゃんけんをして勝った方が助動詞、負けた方が形容詞を答えることとなり、各自の考えを出して確認し合いました。

 そして、板書とプロジェクターを併用しながら本文の解読が始まりました。指名された生徒は、助動詞と形容詞を次々と答えていきます。先生はそのたびに活用や用法を尋ねたり解説したりして、次々と解読されていきます。

 生徒たちは、まずは自分で考え、そして、ペアでの対話を通じて確認し合うことで安心感が生まれ、先生に指名された時も自分の考えを答えやすくなっているように感じました。
 さらに、本文中の一文をまず各自で訳し、その訳をペアで交換して添削し合い、互いに訳を確認し合っていました。その際、生徒たちの様子を見回りながら「さすが!」「いいですね!」などといったように承認の声掛けをされていました。

 全体を通して、生徒たちにとってわかりやすく、安心感を持って、楽しく学習できるような工夫を感じました。