11.03.水  
授業観察19 2年「世界史A」
(未掲載のままになっていた10月26日の授業観察です)

 10月26日(火)4限、2年1組の「世界史A」の授業を見学しました。
 内容は「ウィーン体制と自由主義改革」で、教科書、資料集、授業プリントを基にテンポよく授業が進んでいきました。
 今回の授業は「ウィーン会議後のフランスブルボン復活王政」と「イギリスの自由主義的改革」が中心となりました。

 先生は「宗教面」や「経済面」など、ポイントを明確にしながら、プロジェクターに投影した授業プリントの内容に即して、電子黒板機能と従来の板書を併用し、生徒たちに問いかけ理解を深めようとされていました。

 @ウィーン体制の基本原則と目的は?
 Aイギリスでは、なぜ自由主義改革が実現したのだろうか?
 といった2つの問いが投げかけられ、生徒たちは自分の言葉で記述していました。
 こうして歴史的意義について考え、表現する力を育もうとする意図が感じられました。
 
 さらに、「アウトプット用紙」と「コミュニケーションカード」も活用されており、理解度や感想等の把握にも工夫を感じました。



11.03.水  
授業観察20 2年「美術U」
 10月26日(火)5限、2年美術選択者の「美術U」彫刻立体分野の授業を見学しました。
 今回の内容は、「カメレオン・ピーマン」というタイトルのもと、粘土でピーマンを本物そっくりにつくり上げ、「私の世界」をテーマに自由に発想し彩色を施す、というものでした。

 前回までの授業では、100分かけてピーマンのデッサンを行い、題材の造形的な要素を研究してから本時につながっています。

 プロジェクターで制作工程がわかりやすく示され、使用する用具や用材の扱い方などについても詳しく説明がありました。
 説明後も個々の生徒の状況をよく把握し、適宜アドバイスを与えたり見本を示したり、丁寧に対応されていました。

 生徒たちは、各自が選んだ本物のピーマンの形状や特徴をよく観察し、新聞紙を丸めて本物の形に寄せて作品の原型づくりをしました。 
 適度に水分を含ませながら粘土を耳たぶくらいの柔らかさにしたり乾燥しないように気をつけながら表面をツルツルにしたり、ピーマン独特の形状やヘタもそっくりに表現できるよう、生徒たちは一心不乱に取り組んでいました。

 楽しく、集中して、作品づくりに没頭できる心地よさを実感していたように思います。



11.03.水  
授業観察21 3年「日本史演習」
 10月26日(火)6限、3年3組の「日本史演習」の授業を見学しました。
 授業開始後すぐに小テストが配付されると生徒たちはすぐに解き始めました。テーマは「普通選挙運動」。5分間という時間の中で、解き終わった生徒はよく見直しもしていました。
 まず、こうした一連の習慣づけが定着できているように感じました。

 前回の「恐慌と経済政策」のおさらいから始まりました。
 資料集のページをプロジェクターに投影し、様々なグラフやデータにも焦点を当てながら詳しい解説が進んでいきます。

 例えば、浜口雄幸内閣での金解禁や軍縮問題。その当時の井上準之助蔵相の緊縮財政や幣原喜重郎外相の協調外交などといった様々な政策が、折しも世界恐慌の影響で昭和恐慌を招く。軍部等との対立、浜口内閣の終焉、若槻礼次郎政権への交代、柳条湖事件をきっかけとする満州事変、血盟団事件、五・一五事件といった軍部などの暴走、そして、戦争へとつながっていくめまぐるしいばかりの流れが明らかにされていきました。

 こうして様々な重要人物や政策、歴史的事象などのポイントを押さえながら、つながりや因果関係を明らかにされていました。
 それらのポイントの要所要所で生徒にテンポよく質問が投げかけられており、歴史独特の緊張感と相まって、ピリッと引き締まった感じを漂わせながら授業が展開していきました。