09.27.金  
秋の授業探訪12〜2年「世界史A」
 今日は2時間めに2年1組「世界史A」の授業を見学しました。テーマはローマの世界です。紀元前6世紀末に王を追放して始まったローマ共和政がどのように変化していったか、そして、地中海を征服しどのように統制していったかについて、詳しく学んでいました。

 平民だけの民会である「平民会」、元老院やコンスル(執政官)の決定に拒否権を行使できる平民出身の「護民官」が設けられたこと。慣習法をはじめて成文化した「十二表法」が5世紀なかばに制定、そして、紀元前367年のリキニウス・セクスティウス法、紀元前287年のホルテンシウス法によって政治的に貴族と平民が同等となったことは、とても大きな意義があるでしょう。しかし、実質的には元老院が指導権を持ち続け、中小農民の重装歩兵の軍事力を中核にして周辺の都市国家を次々と征服し、分割統治によって被支配人の団結と反抗を巧みに予防したことが広い範囲を征服するポイントになったようです。

 歴史を学ぶことは、現代と次代の人間の社会について考えるヒントになります。ローマの統治はギリシアのポリスとどこが違うのか、その結果どうなったのかを学び知ることは、今の時代を生きる私たちの社会を考える時に役立ちます。生徒の皆さんには「学ぶ意味」についてよく考えて学んでほしいと願っています。



09.27.金  
音楽劇「消えた海賊」を鑑賞しました
 今日は2時間めで授業を終えて、午後からは文化行事です。近鉄奈良線「八戸ノ里」駅北側に今月1日にオープンしたばかりの東大阪市文化創造館大ホールで東京演劇アンサンブルの「音楽劇 消えた海賊」を鑑賞しました。

 徴兵逃れの若者たちが創った海賊は、どこの国にも属さず、性別も人種も区別ない、命令系のない集団。やがて、その名は世界中に轟きます。楽しく素晴らしい歌や踊りを観ながら、「若いとは何か」「自由とは何か」「美しいとは何か」、そして「私たちの求めるユートピアとはどんな世の中なのか」について考えさせられる演劇でした。幕間にステージに上がって答えられた先生の言葉もとても印象的でした。ありがとうございました。