秋の授業探訪10〜3年「日本史B」@
すっかり秋らしい季節になりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものです。道路脇の彼岸花も咲いています。
1時間め、3年「日本史B乙」の授業を見学しました。この科目は3年生119人が選択し、このクラスは5、6組の33人です。
今日のテーマは「織田信長がいかに優れた武将であったか」です。どんな根拠をもってそう言えるのか、教科書や資料集にある言葉や図表を読み解くだけにとどまらず、当時の背景や登場人物の性格やおかれた環境など、その「行間」に考えを及ぼす必要がありそうです。
歴史を読み解く時、それを「史実」として扱えるかどうかは、根拠となる文献等の確かさで決まります。今の時代も「フェイクニュース」があるように、当時の「フェイクニュース」が通説になっているものもあるかもしれません。また、そもそも文献などの歴史資料が乏しい場合もあります。例えば、今日の登場人物では、美濃国を治めていた斎藤道三の娘で織田信長に嫁いだ「濃姫」に関する文献は少なく、その生涯はよくわかっていないようです。
教科書には、さまざまな考察に基づいてほぼ事実であると認定されている内容が書かれています。そこをもっと掘り下げていこうとする授業は、生徒たちにはとても関心が高そうで、皆とても熱心です。