09.21.土  
あきらか〜散歩道にて
 朝から「書きかけです…」のまま2日間溜めていた「校長だより」を書き終えたら夕方になってしまっていました。気分転換に秋の景色を見つけに自宅の周りを一回りしました。この辺りはみどり清朋高校がある地域と似ていて、周辺には田圃や休耕地が点在して空も広くのんびりしています。

 ところで、秋はどうして「あき」と発音するのでしょう。調べてみるといくつかの有力な説があるようです。
(1)草木がすべて「赤く」なるから(アカ→アキ)
(2)作物が「飽きる」ほどたくさん実るから(アキル→アキ)
(3)秋の空が清らで明るいから(アキラカ→アキ)

 秋は、台風の襲来も秋雨前線の活動による秋霖の季節でもありますが、雲一つない晴れた朝の空色は、この上なく清らで明るく心を満たしてくれます。決して透明ではないけれど、とっても透明感のある様子を「清明(あきらか)」と表現するのではないかと思いました。さらに、空に留まらず秋そのものが持つ印象を「あきらか」と表現できそうだと思いました。五感を研ぎ澄まし、物事を直感的に捉える感性を持ちたいものです。

 散歩道、十分に熟したたくさんの稲穂が刈取りを待っていました。近くの空き地ではキンエノコロが群れをなして曇り空の淡い光にも金白色に輝いてきれいです。公園の桜はまだまだ緑色ですが、待ちきれずに赤く彩づいた葉がひとつ、ふたつとありました。