08.30.金  
1、2年 第1回実力診断テスト分析会
 8月最後の授業日になりました。今日も雨模様になりましたが、午後からも学校に残って文化祭の活動をする生徒が日毎に増えているように感じます。今日は新品の段ボールをたくさん買って運んでいる1年5組の3人の生徒たちに会いました。結構立派な段ボールをたくさん集めているうえに何故新品が必要なのだろうと、「何を作るの?」と訊くと、にこにこと「ここに月を描くんです」と嬉しそうです。当日どんな景色になるのかとても楽しみです。
 来週からは平常授業になります。限られた時間の中ですが、仲間と一緒に取り組む「精一杯」を楽しむ経験ができることを願っています。

 職員会議のあと、本校担当のベネッセの方に来ていただき、「1、2年第1回実力診断テスト分析会」を行い、1、2学年担当の先生方が大講義室に集まりました。今回のテストは6月19日に実施したものです。国語・数学・英語の3教科のそれぞれについて、「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」に分けてどの程度学力がついているか分かるようになっています。英語のスピーキングテストは4日間かけてLAN教室を用いて行いました。
 結果は1、2年生ともに「知識・技能」は全国平均を上回っており、英語については「思考力・判断力・表現力」も全国平均を大きく上回っていました。また、1年生については、3教科のすべてで、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」のいずれも全国平均を大きく上回っていました。
 一方、「授業理解姿勢」「授業外学習」「定期試験学習」のレベルをみて、学習に関する意識や行動を測る「学習力」は、平均して1、2年生ともに全国平均とほぼ同じ水準であったので、もう少し学習に向かう姿勢を前向きにし、積極的に自ら学ぶ意欲を持って取り組むことが課題であると分かりました。

 また、今回のテストでは、今の学力で進むと、公務員や企業などの就職やどの大学・学部等に進むことができるかが示されているGTZ(学習到達ゾーン)も記されています。さらに、「自己PR」「コミュニケーション力」の力を測る「自我同一性」についても一人ひとりどのような特徴があるか示されており、将来目標とする進路を選択し、実現するために必要な意識と学びの方法について、根拠をもって導いてくれています。

 新しい入試制度に乗り遅れないように、本校では他校に先行して、今年度から1、2年生全員にベネッセ社の「スタディープログラム」を導入し、積極的な活用を進めています。今回の分析会もその取り組みの1つで、これからの社会で求められる「新たな学力」を測定し、生徒一人ひとりの学習に係る詳細なデータを収集し分析することを業者に委ね、それを教員が組織的に運用し活用する取り組みを進めています。
 始めてまだ4か月ではありますが、生徒や先生の活用度は、採用校の中で近畿1位、全国4位の実績を収めているところです。入学してきた生徒の学力を高め、生徒も先生も一緒になって、生徒自身の進路目標を実現し、喜びを分かち合うために現在進行形で不断の努力を重ねています。

 文化祭前の、また、部活動によっては大きな大会の直前という大切な時間に、すべての担任の先生や担当の先生方が集まり、熱心に分析されている姿を見て頭が下がる思いでいました。もっともっと生徒たちも自信を持って、今できることを懸命に取り組み頑張ってほしいと思いました。