秋立つ
午後6時半、正門を出るとはっとするような清爽な風が顔をかすめていきました。先月はこの時刻になってもまだまだギラギラと照りつけていた太陽がオレンジに染まりながら西の地平に沈みそうです。
そういえば今日は旧暦の七夕です。まだまだ暑い日が続くなか、ふと秋を感じる頃になりました。夕暮れ時、岩のようにごつごつと湧き立った雲は消えて、鱗雲が波状に群れをなして黄金色に染まっています。明日の未明、立秋(太陽の黄経が135°)を迎えます。
自転車から降りてぼんやりと沈みゆく夕日を眺めていると、目の前をトンボがするりと川のほうへ飛んでいきました。
自宅の近くまで帰ってきた時にはすっかり夜になっていました。頭上には字のとおり「七夕」の月が浮かんでいました。