08.05.月  
ひだまりの中で
 今朝、窓を開けると穏やかな風がふわりと入ってきました。北の方から東南海上の台風に吹き込む風が吹いているのでしょうか、昨日までの熱風とは明らかに異なる清涼感のある空気が入ってきました。

 校庭の花壇では色とりどりのポーチュラカが咲き誇り、テニスコート横の卯の花は咲きはじめてひと月以上になるというのにまだまだ薄桃の香り高い可憐な花をたくさんつけています。

 学校周辺に広がる田圃の中では、プール東側の水稲の生長が最も早いように思います。ご覧のとおり立派な穂を今年もたくさんつけてくれました。水と光をいっぱいに受けて、陽だまりの中ですくすくと育ち、来月を待たずに刈入れされそうです。元気に育つ水稲に感謝です。また、田圃を大事に守り、作物を大切に育ててくださっている方々に感謝の思いです。

 稲の花は、晴れた日の午前中にほんの1時間程度しか咲かないそうです。そのわずかな時間に風がそよぎ受粉がなされるのです。長く咲き続けるとあまり丈夫でない雌しべが傷つくからなのか、あるいは長く咲く必要がないからなのか、人間が考えていることと当事者である稲自身が思っていることは同じでないかもしれません。

 花壇の花も垣根の花も田圃の稲穂も、それぞれいのちいっぱいに生きて輝いています。