06.30.日  
雨が降ります
 梅雨らしい天気が続いています。1年でどの月が最も多くの降水量があるのでしょう。ひと月を31日間でみると、大阪府では6月28日を中心とする31日間が最も多く、およそ210mmだそうです。ちょうど今頃が最も雨が多く降ることは統計的に見ても明らかです。

 210mmを2リットル入りのペットボトルにすれば何本ぐらいになるのでしょう。大阪府に降る雨を大阪府の人口で割ると、1人当たりペットボトル何本の水が降ることになるのでしょう。

 210mmの雨は、1平方キロメートル当たり2.0リットル入りペットボトル1億500万本になります。大阪府の人口密度は1平方キロメートル当たり4,632人ですから、答えは22,668本になります。それを府民全員に等しく分けると、1人に22,668本、毎日731本ずつももらえることになります。

 この雨が大地を緑で覆い、豊かな照葉樹の森をつくってきました。水稲が育ち、私たちの生活を支えているのです。雨は天からの恵みに違いありません。

 一方で、梅雨末期の集中豪雨は毎年のように川を氾濫させ、土砂災害を起こし、人のいのちを奪っていきます。観測技術や予報技術は画期的な進歩を遂げていますが、天は容赦せず襲いかかってきます。でも負けてはいけません。諦めてはいけません。

 中庭の池にアメンボがスイスイと上手に水面を素早く移動しています。アメンボの語源は棒状の腹部にある臭腺から飴のような甘い臭いを放つことから名づけられたそうです。てっきり雨をものともせずスイスイと動き回るところから名づけられたと思っていました。それにしてもアメンボのように大雨をスイスイとかわしたいものです。