06.23.日  
本校スクールカウンセラーの紹介です
 おはようございます。今日も国体選考会でもある大阪陸上競技選手権大会で長居競技場に来ています。朝早くから中学生から社会人までたくさんの選手たちが集い、また、競技役員の方々も選手たちが安心して安全に競技に集中できるよう準備を進められています。
 中学や高校の先生方も多く、明日から平常通り学校で勤務され、休みがないのが現実です。特にこの時期は毎週のように様々な公式戦があり、1か月ほとんど休みがないことが普通です。
 近年、学校現場でも「働き方改革」が求められていますが、インターハイや国体をはじめ様々な競技会を支えてこられた先生方は、何十年もこの状態が当たり前になっています。いつまでもこのままでいいとは思いませんが、そのおかげで生徒たちが目標をもって部活動に取り組み、競技会では達成感や自己肯定感を得る機会となり、また、チームメイトとの共感や確固たる信頼が築かれてきました。中にはオリンピックやパラリンピックに出場するようなトップアスリートとして巣立っていく選手も少なくありません。
 頑張る生徒たちはもちろんですが、生徒のために休日を返上し、競技会を支えてこられた先生方に心から感謝し、敬服するばかりです。そんな思いで、少しだけですが昨日からお手伝いをさせてもらっています。

 さて、今日は引き続き今年度も本校のスクールカウンセラー(SC)としてお世話になっている山口智子先生を紹介します。月1回お越しいただき、生徒の悩みや不安に寄り添い、時には道標となって生徒を導いてくださっています。スクールショーシャルワーカーは主に生徒の福祉的支援を、スクールカウンセラーはこころの支援をしてくださっています。以下に5月28日に発行された「相談室便り3号」に掲載された山口先生の自己紹介文を掲載します。今年度もよろしくお願いいたします。

 「みどり清朋高校のみなさん、こんにちは。スクールカウンセラーの山口智子(やまぐちともこ/臨床心理士・公認心理師)です。どうぞよろしくお願いします。
 さて、みなさんは「錯視」というものをご存知でしょうか。これは人間の目の錯覚によって同じものが異なって見える現象のことです。
 『同じ長さの線分の両端に矢羽をつけた場合、内向きにつけると線分は短く見え、外向きにつけると長く見える』という『ミュラー・リヤー錯視』が有名ですが(上図参照)、他にも正面からと反対側からとではまったく違った形に見える立体図形など、錯視にはたくさんの種類があります。

 錯視とカウンセリングには一見何の関係もなさそうですが、この2つの事柄は「リフレーミング」というキーワードで繋がっているように思います。リフレーミングとは、物事や出来事の枠組みを外し、別の枠組みや視点を与えることです。

 同じ体験をしても捉え方は人それぞれです。カウンセリングでは、来談者の主観を尊重しながら個々の体験を違う角度から眺めたり、考えるお手伝いをする場合があります。出来事そのものは変えられませんが、別の枠組みで解釈することによって、乗り越えられたり新たな気づきがあったりしたらいいなと思います。

 折しも今年5月1日から令和の時代がスタートしました。4月30日と5月1日は連続した時間の中の2日間に過ぎませんが、元号が変わることで「新しい時代の始まり」「気持ちも新たに」と特別な気分になったのは私だけではないと思うのです。まさにリフレーミング、捉え直しです。

 新年度を迎え、新学期から順調に過ごした人も、うまく乗れなかったと感じた人も、また新しい気持ちで一緒に初めていきましょう。」

 山口先生、いつもありがとうございます。令和の時代もどうぞよろしくお願いいたします。山口先生と相談したい生徒は、担任の先生か保健室に申し出てください。