03.31.日  
今年度最後の日になりました
 平成30年度もあと数時間で終わりになりました。今日も吹奏楽部は定期演奏会の練習で、朝から池島中学校吹奏楽部の生徒たち、みどり清朋、池島、清友のOBやOGの方々が来られています。テニスコートでは春季大会を控えた硬式テニス部も熱心に練習しています。

 この地に高校ができて45年、池島高校から受け継いだ校舎と清友高校から受け継いだ時計塔は、どしりと根を張って元気に活動する生徒たちを見守ってくれています。明日から新しい年度が始まります。昼前には新しい元号も発表されると聞いています。新たな一歩を踏み出す時がやってきました。しっかりとこの1年を振り返り、お世話になった多くの方々への感謝の気持ちを胸に、より魅力ある学校づくりに努めたいと気を引き締めている所です。



03.31.日  
願いを空に
 今日は朝から思っていることがひとつありました。

 「今年度最後の日に、学校から夕陽が見れるといいなぁ。」

 今年度最後の「校長だより」をきれいな夕陽に希望を託して締めくくりたいと思っていました。明日の会議に必要な資料づくりがまだ全然途中なのに、空の色が気になります。今日は寒気の影響で雲が多く、夕陽が見えるかどうか全く予想できません。

 校長室の前の廊下からは北側の空と北東の方角にある生駒山がよく見えますが、西の空は見えません。でも、赤い夕陽が出ていれば生駒山が茜色に染まるのですぐにわかります。気がつけば途中の仕事を放り出して、いつものカメラを持って夕陽が一番よく見える音楽室横の4階廊下の端っこの窓に急いで向かっていました。

 「もし、夕陽が見れたら、来年度はみどり清朋の生徒や先生方にとって素晴らしい年になる。」

 ちょっと願かけのような気持ちにもなっていました。

 窓の外を見ると、やはり雲が太陽を隠していました。しかし、ハルカスのすぐ右側の地平の空が真っ赤に染まっています。

 「まもなく太陽が顔を出す。」

と、その時、ぱぁーっと雲間から上空に向かって何本もの光の筋が通りました。光芒と呼ばれる現象です。空から大地に向かってできる時は「天使の梯子」と呼ばれています。今年度最後の日に、この窓からこんなに綺麗な光の筋を見ることができるとは、なんと幸運なのでしょう。そして、「願い」は確信に変わりました。

 午後6時を10分ほど過ぎた頃でしょうか、赤く染まっていた地平の空にオレンジに眩しく輝く太陽が現れました。ハルカスも光を受けていい感じです。

 ポケットに忍ばせていた望遠レンズをつけて見ると、また、一段と美しく輝いて見えます。夕陽のすぐ左側に通天閣のシルエットが黒く鮮明に映し出されています。満足です。嬉しくて仕方ありません。この輝きを皆さんと分かち合いたいと、選りすぐりの3枚を掲載しました。通天閣に沈む夕陽が見られるみどり清朋高校は最高です。そう思い、今年度の校長だよりを閉じることにします。明日からの毎日が皆様にとって幸せな日々になりますようにと、願いを空に託して。