03.13.水  
月とアルデバラン
 一般入学者選抜学力検査が終わって2日め、全教員による採点業務が続いています。今日まで生徒は登校禁止、部活動もお休みです。生徒たちにはすでに連絡済ですが、19日(水)の合格発表まで選抜業務が続くため、校舎内立入禁止等の日時を設定していますので注意してください。

 今日は府立学校No.1ともいえる整備の行き届いた校庭の紹介をしようと思っていましたところ、気づけば日が暮れていました。外に出ると、冷たい風が強く真冬並みの寒さです。先週、もう大丈夫だとマフラーをクリーニングに出してしまいましたが失敗です。この寒さの中、自転車を漕いで行くのが億劫です。

 夜の校舎は幾許か幻想的に見えていました。周囲に建物がないので余計にそう感じるのでしょう。見上げると、まもなく上弦を迎える月が明るく輝いていました。そのすぐ横にオレンジ色に光るおうし座の1等星アルデバランが月明かりに負けじと輝きを保っていました。惑星のようにチラチラと瞬かないので火星かと思いましたが、赤い火星はもう少し西の空低いところにいました。

 アルデバランは、確か「(すばるの)次に続くもの」という意味だったと覚えています。他にも明るい星が密集してV字を作っていて「ヒアデス星団」と呼ばれています。ヒアデス星団は、狩りの勇者オリオンに襲いかかる牡牛の頭に当たり、ここから冬の星座をつくる明るい星々が次々と空高くのぼってきます。夜中にはおとめ座やしし座など春の星座が空高く輝いていることでしょう。本校周辺は光害が少なく星もよく見えます。

 いつのまにか寒さも忘れて、月とアルデバランのランデブーを楽しんでいました。星空は一番大きな時計です。そして季節も教えてくれます。