02.06.水  
ノーチャイムデー
 今日は今年度3度めのノーチャイムデーです。中学校でも行っている取り組みですが、一切チャイムを鳴らさずに平常通り一日を過ごします。

 まずは朝、いつもなら8時34分ちょうどから校歌のメロディチャイムが約50秒間流れ、35分きっかりに予鈴が鳴ります。この予鈴が鳴り始めるまでに自分の席に座っていないと遅刻になります。今日は何の合図もないので、生徒たちは自分で時刻を知り行動する必要があります。「時間の自己管理をきちんとできるようになること」、「早めの行動ができるようになること」がノーチャイムデーの目的です。そして目標は「遅刻ゼロ」です。
 
 授業の合間も同じです。生徒たちは時間を気にしてテキパキ行動し、チャイムが鳴らなくてもスムーズに授業が始まり、廊下に出ている生徒は一人もいません。

 週末には2年生対象のマーク模試があり、そのポスターが廊下に貼られていました。今年は161名の2年生がチャレンジします。即日自己採点して、翌日にはwebサイトから自分の模試の成績が現在どの程度なのか知ることができます。

 チャイムが鳴らない静かな一日が過ぎていきます。



02.06.水  
ポン・キュッ・バン!〜1年「化学基礎」@
 4時間めに1年2組「化学基礎」の授業を見に行きました。今日は化学実験室で「さまざまな化学反応」を行います。2組の生徒は全員出席、学校全体でのインフルエンザによる欠席も2月に入ってずいぶん減りました。

 「今日のキーワードは、『ポン、キュッ、バン!』です。」と担当の川崎先生がおっしゃいました。さて、何のことでしょう。おもしろそうです。



02.06.水  
ポン・キュッ・バン!〜1年「化学基礎」A
 始めに塩化カリウム水溶液とヨウ化カリウム水溶液の入った試験管に硝酸銀水溶液を3滴ほどそれぞれの試験官に注ぎ、変化を観察します。

 すると塩化カリウム水溶液の方は白く濁り、ヨウ化カリウム水溶液の方は薄らとクリーム色に濁りました。それぞれ塩化銀とヨウ化銀の析出したからです。生徒たちは先生の説明を聴きながら、反応をイオン反応式で表します。

 試験管をそのまま放置した後、再び見てみると先ほどの色が少し黒ずんでいることに気がつきました。これはハロゲン化銀が感光性という光に反応して変色する性質を持っているからで、フィルム写真に広く利用されていたと説明されていました。

 ところが、今の生徒たちには、「フィルム写真」がどんなものか、「現像」とはどんなことかあまり知らないようです。

 次に、銅線を入れた試験管に硝酸銀水溶液を注ぎ、その変化を観察します。すると、銅線にもやもやと銀が析出してくっついていくのがわかります。この変化もイオン反応式で表します。生徒たちは、しっかりと反応を見ながら考えて式を書いていました。



02.06.水  
ポン・キュッ・バン!〜1年「化学基礎」B
 さて、ここからが今日のキーワードのようです。始めは「ポン」。

 空き缶にアルミホイル球とメタノールを少量入れ、紙コップで蓋をして30秒よく振り混ぜます。そしてライターの火を空き缶の横の穴にそっと近づけます。

 すると、「ポン!」と音を立てて、一瞬に紙コップが天井に当たる勢いで跳んでいきました。気化したメタノールが燃焼したのです。紙コップが思っていたより勢いよく飛んでいった班もあり歓声が上がっていました。

 そして生徒たちはメタノールの完全燃焼の化学式をプリントに書いていきます。
 2CH4O + 3O2 → 2CO2 + 4H2O 



02.06.水  
ポン・キュッ・バン!〜1年「化学基礎」C
 次は、「キュッ」です。試験管に塩酸を入れて静かにマグネシウム片を入れてその様子を観察します。すると、マグネシウム片の表面から激しく泡が発生し、気体が発生していることがわかります。
 そして、試験管の口にそっとライターの火を近づけると、「キュッ」と発生した気体が一気に燃焼する時の破裂音が鳴りました。中学校でも学習する水素の発生の実験です。



02.06.水  
ポン・キュッ・バン!〜1年「化学基礎」D
 授業中、教卓では水の電気分解が行われていました。ガラス管内に発生した水素と酸素の割合が2:1になっていることを皆で確認し、この混合気体を誘導して洗剤を入れたビーカー内に出してやると、混合気体がそのまま入ったシャボン玉がビーカー内にできていきます。
 さて、このシャボン玉に火をそっと近づけるとどうなるでしょう。

 「バン!」と、ものすごい爆裂音が実験室に轟きました。水が電気分解で分けられたて水素と酸素が、激しく化合してまた水(水蒸気)に戻ったのです。生徒たちはビックリしていました。そして、生徒の中から一人前に出てきて同じ実験をチャレンジしました。

 「『ポン、キュッ、バン!』はどれも水素の燃焼によるものです。最後の実験でわかるように水素の燃焼によって発生するエネルギーはとても大きいものです。自動車が動くのもこの水素の燃焼のエネルギーを使っていますし、私たちが体を動かし生命を維持するエネルギーも実は水素の燃焼によるエネルギーを利用しています。詳しくは2年生の化学と生物でそれぞれ学習します。」

 なるほどです。とても楽しく参加することができました。ありがとうございました。