02.15.金  
卒業制作〜「彫金銅版レリーフ/美術V」@
 今日は3年生登校日です。通知表の返却や必要な連絡の伝達があり、みんなで最後の大掃除をしました。次の登校はいよいよ卒業式前日27日です。

 美術教室前には3年間美術を学んだ17名の生徒たちの卒業制作が飾ってあります。自由な発想で、銅版にボールペンの先を押し当てて描いていきます。



02.15.金  
卒業制作〜「彫金銅版レリーフ/美術V」A
 繊細で細やかな点や線で描写されているものや、ズバッとインパクトの強いものなどそれぞれに個性豊かです。



02.15.金  
卒業制作〜「彫金銅版レリーフ/美術V」B
 銅版のブロンズ色が光に反射して凸凹が強調されてとてもいい感じです。どんなふうに制作していたか見たかったなぁと思いました。

 学びとしての芸術は学校教育に欠かせないと思っています。できれば、「音楽、美術、工芸、書道」の学習指導要領にあるすべての教科を、すべての生徒が学ぶことができればと思うほどです。このレリーフの制作も例外でないように、今、盛んに謳われている「思考力・判断力・表現力」を育む学びそのものだと思います。現代文や古典文学に親しみ、数学の問題を解きあかし、歴史を学び現代社会の構造や課題について考え、自然のさまざまな事象を理解して未来を見つめ…。学校で学んできた様々な知識や体験、思考の経験が、カンバスに彩りを載せているとき、美しい音色に酔いしれているとき、墨の匂いに包まれて筆先を置くとき、ふいに繋がり胸が躍る感覚を覚えるようなひらめきと出会うことがあるものだと思っています。

 学びとは、人の心を豊かに、そしていきいきと生きる力を、体の内側から引き出してくるものなのでしょう。これからも、芸術の営みは世紀を越えて人の心を誘い続けていくことでしょう。学校教育においても、いつまでも大切にしたい教科の1つです。