12.24.月  
きよしこの夜
 朝が遅くなりました。大阪の今日の日出は7:02、東には生駒山地があるので、本校に朝日が射すのはさらにもっと遅くなります。
 一方、今日の日没は16:53、最も早かった今月初旬の16:48より5分ほど遅くなりました。冬至を過ぎたばかりですが、日没はすでに少しずつ遅くなっています。
 このように昼の長さが最も短い冬至は、日出が最も遅く、日没が最も早い日ではありません。2019年の大阪の初日の出は7:05です。昨夜、今年最後の満月は生憎の曇り空で見ることができませんでしたが、初日の出を楽しむことができるでしょうか。寒くなりそうです。

 南館4階の音楽室横の窓から西の空が最も遠くまで見えます。生駒の峰が赤く焼けているのを見て、急いで4階まで上がりましたが、ちょうど沈んだところでした。真西の方角から20°ほど南の辺りに、金色に輝く幾筋もの光が茜色に染まる地平を裂くように燃え上がっています。
 「夕焼けは晴れ」は西の空に雲がないことを根拠にした諺です。今日の大阪から見た日没の空は南西諸島の頭上に広がっています。また、沈んだばかりの太陽は、今、マダカスカル島の大きなバオバブの木のてっぺんを煌々と照らしていることでしょう。

 そんなことをぼんやり思いながら、ゆっくりと夜の帳へ向かい行く空を眺めていました。ここから見える地球は今日も美しいです。この地球にはいろいろな場所があり、それぞれに光に満ちた世界があり、たくさんの生き物とともに営む人々の生活があります。
 空高く雲を作りながら飛ぶジェット機がキラキラと彗星のように輝いています。夕方五時のメロディが町じゅうに鳴り響いています。今年もイブの夜を迎えました。

 きよしこの夜、世界中のこどもたちを包むすべてがやさしさで溢れますように。