ノスリの朝
正門前の治水緑地の池にはいろいろな野鳥がやってきます。毎朝、ロンドン橋を渡りながら池の方を眺めるのが楽しみです。今朝もコガモが群れをなしてスイスイと気持ちよさそうにしていました。
いつものようにそのまま通り過ぎる所でしたが、池の中の一番高い木のてっぺんの辺りの細い枝先に黒い塊のようなものがくっついているのが目に入りました。ぽつんと孤高に佇む姿は気品に満ちていて、ただものではなさそうです。
橋から40〜50メートルほどはあるでしょうか。小さくてよく分かりませんが猛禽類であることには違いなさそうです。そういえば1か月ほど前に「オオタカが来ている。」と大きなレンズを向けている方が数人いらっしゃったことがありました。
「オオタカですか。」
ちょうど立派な望遠レンズのカメラをセットされている方がいらっしゃったので、躊躇せず訊いてみました。
「いや、ノスリ。」
鳥に詳しくない自分には聞いた記憶がありません。木のてっぺんで悠然と留まっている姿を目に焼き付けて出勤しました。
少しどうしようかと思いましたが、気が付けばカメラを持って戻っていました。ズームレンズで覗くと、一瞬目があったような気がしてドキッとしました。明らかにタカの仲間だとわかりました。
後で図鑑で調べると、達磨のようにずんぐりとしたシルエットをしているので、「ダルマダカ」とも呼ばれている比較的全国でよく見かけるタカの仲間だという事が分かりました。
正門前の緑地にノスリがやってくる〜多様な自然を感じ心豊かな気持ちになる朝でした。