11.27.火  
幕藩体制の確立〜3年「日本史B乙」@
 今日は2年生の期末考査最終日。一方、1、3年生は今日から考査1週間前になりました。気が付けばもうすぐ12月、月日が経つのは早いものです。

 今日は1、2、4時間めに授業を見学しました。1時間めは3年「日本史B乙」、担当は奥田先生です。今日は徳川家がどのようにして260年も続く幕藩体制を確立されていったかについての学習です。そこにはたくさんの工夫や仕掛けがありました。



11.27.火  
幕藩体制の確立〜3年「日本史B乙」A
 幕藩体制を確固たるものにするためには、朝廷を監察することも躊躇しませんでした。力のある西国大名の監視も担うために京都所司代を置き、その任に就かせました。生徒たちは教科書や図解、用語集も使いながら真剣に授業に取り組んでいます。

 「教科書にある『禁中並公家諸法度』に何と書いてあるか読んでみましょう。」先生の言葉に生徒たちは教科書を手に取り読みます。
 「天子御芸能の事、第一御学問也。」
 「政事に口を出してはならぬ。」を言い換えていることが容易に分かりました。

 本校で用いている日本史の教科書(1979年発行)は、私が高校生の時に使っていた教科書と同じ出版社です。たまたま捨てずに持っていたので、禁中並公家諸法度の資料を見比べると、同じ出版社なのに抜粋して掲載している条文が半分異なっていました。幕府の朝廷に対する姿勢が、より明確に表出している条文へと焦点が動いているようです。これは、史実の捉え方について時間と共に動くことを示しています。
 



11.27.火  
なぜ新羅と倭国との関係が悪化したか〜3年「日本史B甲」@
 2時間めも日本史の授業を見学しました。3年「日本史B甲」、担当は今谷先生です。

 今日の内容は「遣唐使」です。正月の挨拶のために、難波津から出航するのはまだ暑く台風シーズンでもありました。そのため少しでも安全な北路で渡航していましたが、ある時期から南路を渡るようになりました。「なぜか。」と先生の発問に生徒たちが考えます。どうやら新羅との関係が悪くなったことに原因があるようです。



11.27.火  
なぜ新羅と倭国との関係が悪化したか〜3年「日本史B甲」A
 先ほどの授業でも思っていましたが、生徒たちはとても丁寧にノートを作っています。先生は主題に付随してさまざまな事柄を挙げて解説していきます。それもうまくノートに記録している生徒が大半でした。
 
 終わりの3分はいつものように隣の席の人とペアになって、「なぜ新羅と倭国との関係が悪化したのか。」について学んだことを振り返り、相手に説明する時間です。みんな熱心に話していました。



11.27.火  
問いを立てる〜1年「国語総合B」@
 4時間めは、1年1組「国語総合B」の授業を見学しました。担当は大谷先生です。今日は、伊勢物語の「芥川」の3時間め、ひと通り現代語訳が終わり内容が分かったところです。

 「今日はもしあなたが出題者なら『芥川』についてどんな発問をしますか。」

 まず自分で考えて思いつくだけ書き出していきます。次に隣の人とペアになってそれぞれの発問を出し合い、良問にしていきます。どんあ出題がなされるでしょうか。



11.27.火  
問いを立てる〜1年「国語総合B」A
 問一「二条の后と女を使い分けているのはなぜか」
 問二「なぜ露のように消えたかったか」

 先生から指名を受けた生徒が前の黒板に考えた質問を書きました。なかなかの良問です。そして、生徒が先生となり、他の生徒を指名してこの問いに対して答えてもらっていました。

 「白玉か何ぞと人の問ひし時 露と答へて消えなましものを」

 この歌の意味を作者はどんなふうに解説するのでしょう。伊勢物語は歌物語だけあって、詠まれている歌に魅力がいっぱい詰まっています。私ならどんな質問をするだろうと考えながら熱心に話し合う生徒の様子を見学していました。