11.20.火  
2年「2学期期末考査」始まる
 雲一つない朝になりました。明け方、東の空高く金星が一際明るく輝いています。金星から太陽はどんなふうに見えるのでしょう。知らないことがいっぱいあります。

 2年生は今日から期末考査が始まりました。来週木曜日からは修学旅行、見たことのない景色がいっぱいありそうです。

 八重山の美しい景色も、目の前のテスト問題も、力を抜いて体いっぱいに吸い込んでみると、それぞれどんな感覚になるでしょう。全く違う環境で、全く違うものを見ていても、身体の芯から生じるエネルギーを覚える感覚は似ているかもしれない…。そんな気づきが自分の可能性の大きな扉を開ける鍵であるかもしれません。今日は「生物基礎」と「数学U」です。思い切り頑張ってください。



11.20.火  
結合と結晶@〜1年「化学基礎」
 2時間め、1年5組「化学基礎」の授業を見学しました。今日のテーマは「結合と結晶」、担当は理科の山下先生です。

 はじめにクッキング用のアルミ箔をちぎっては最前列の生徒に順に渡しながら、感触や両面の光沢の違いを確認するように指示されました。おそらく初めて触った生徒いないでしょう。しかし、改めて感触を確かめたり、「表」と「裏」があることを確認したりするのはなかったかもしれません。最後尾の生徒まで回ってくるのに結構時間がかかっていました。
 先生が書画カメラで図を見せながらアルミ箔の製造工程を説明され、どうして光沢のある面と内面ができるか教えてくれました。もともと2枚のアルミを重ねて圧延機に通したものを元の2枚に剥がして作るそうです。すると、平滑なローラーに接した面はつるつるなので光沢を生じ、剥がした側の面は凸凹ができているので乱反射して白っぽく見えるとのことです。これを300℃に熱して油を飛ばして裁断し、それを紙の芯に巻いて完成、厚さ0.015〜0.02mmのアルミ箔(アルミホイル)のできあがりです。

 さて、このアルミ箔はアルミニウム原子がどんなふうに結合してできているのでしょう。他にどんな元素が同じような結合をするのでしょう。共通した特徴はどんなことでしょう。今日のテーマです。



11.20.火  
結合と結晶A〜1年「化学基礎」
 先ほどのアルミニウムを例に挙げながら、金属結合とそれによってできる金属結晶の性質や特について説明されました。電気や熱を伝えやすいことや、針金のように延びたり、
アルミ箔や金箔のように薄く広がったり、また光沢があることなど、鍵は結合を支えている自由電子にあるようです。

 ヨウ素の結晶はヨウ素分子が弱い分子間力によって結合している分子結晶、ダイヤモンドや黒鉛、シリコンの原料であるケイ素や、岩石中に最も多く含まれる成分で、水晶や石英を作る二酸化ケイ素などは硬く融点が高い共有結合の結晶を作ります。先生がポイントを押さえながら授業を進められています。生徒たちは熱心にノートに記録していきます。

 先生がダイヤモンドと黒鉛の炭素原子の結合の違いが分かる模型を手に持って、何故硬さが異なるのか分かりやすく説明されていました。実際に見えないものをあたかも見えているように感じ取るのは簡単ではありませんが、人間の持つ想像力は凄いものです。