11.18.日  
第48回地学クラブ研究発表大会
 昨日は午後から「大阪府高等学校生物教育研究会創立70周年記念式典・祝賀会」に出席しておりました。式典ではiPS細胞研究所の中川誠人先生から「iPS細胞研究のこれまでとこれから」という表題で、また、文部科学省初等中等局教科調査官の藤枝秀樹さんから「これから求められる生物教育を考える〜新学習指導要領の改訂のポイントから〜」の表題でご講演いただき、とても勉強になりました。
 そして、生物教育に携われる先生方のさまざまな取り組みや研究活動等について興味深く聴かせてもらいました。敬服することばかりです。

 今日は12時〜17時の時程で、大阪教育大学天王寺キャンパス西館ホールにおいて、「第48回地学クラブ研究発表会」を開催しました。主催は私の所属する「大阪府高等学校地学教育研究会」です。あまり知られていないかもしれませんが、生物と同じように地学分野においても専門とする先生方の研究会があり、実習教材の開発や野外巡検ルートマップづくり、研修会や講習会、啓発活動など地学教育に関することなら何でも精力的に行ってきました。
 どの高校でも多くは地学分野を専門とする教員は1人しかいないもので、それ故に他校の先生とつながり、とりわけ若いうちはフィールドに出てベテランの先生方から専門知識や教室での実験や実習のノウハウについて教えてもらうことは、地学を教える教員の生命線でもありました。その場が私にとっての「地学教育研究会」でした。
 また、そういう地学教育に熱心な先生がおられる高校には「地学部」や「天文部」等の部活動があり、生徒たちも触発され活発な活動をしていました。今日開催された「地学クラブ研究発表会」も今年で48回めを迎えました。今日は10校の口頭発表、4校のポスター発表があり、各校の生徒たちの素晴らしい研究発表を聴くことができました。参加された高校の生徒の皆さん、活動を支えられてこられた先生方、ありがとうございました。

 開会直前の正午前に校舎で囲まれた空に南北に伸びた巻積雲の東西に連なる波状雲を見つけました。「『波状雲の出現は雨になることが多く、巻積雲(うろこ雲)ならおおよそ半日〜1日、高積雲(ひつじ雲)なら数時間〜半日のうちには降り始める。』と仮定して、確かめてみましょう。」と授業でよく言っていたのを思い出しました。さて、2時間後の休憩中に撮った写真が右側です。やはり雲が広がっていました。明日は雨になりそうです。