数と式の演習@〜3年「数学演習α」
3時間めは、3年選択科目「数学演習α」の授業を見学しました。担当は山下先生。内容は1年次に学習した数学TAの演習です。
はじめに「ユークリッドの互除法」を使って2つの整数の最大公約数を求める演習です。おそらく何回も練習したことでしょう。何故この手法が成り立つのか、もう一度きちんと自分で書いて証明しておくと自信が持て、よりミスが少なく正確に速く解くことができるようになるでしょう。
次に一次不定方程式の問題です。
「1個50円のレモンx個、1個70円のオレンジy個を買ってちょうど1,000円になるには、それぞれ何個ずつ買えばよいでしょう。」
式で言いかえると、
「50x+70y=1,000 を満たす整数x、y(x>0、y>0)を求めなさい。」
この程度の数字なら、実際に数値を入れてみるとそれほど時間がかからず答えが出てくるでしょう。「50円4個なら200円であと800円。5個なら250円であと750円。6個なら300円であと700円。あっ!70円のオレンジがちょうど10個買える。」
一つ答えが出たからといって安心してはいけません。他にもあるかもしれないので必ず続きをする必要があります。すると、50円13個なら650円であと350円となり、ちょうどオレンジが5個変えることが分かります。「レモンばかり20個買う。」というのも答えに見えますが、問題文からレモンとオレンジの両方を買うことが条件なので除外です。他にないことを確認して、答えは、(6、10)(13、5)の2通りになります。