11.11.日  
説明会スライド資料@
 おはようございます。素晴らしい快晴に恵まれました。今日は硬式テニス部、女子バスケットボール部など大切な公式戦があります。日頃の練習の成果を発揮して勝ち進んでほしいと応援しています。

 さて、昨日の説明会のスライド資料を掲載します。説明が不十分なスライドもありましたのでご参考ください。

 なお、10月20日の説明会の時のアンケートで、「2年から3年になる時に選択したコースを変えることはできますか。」という質問をいただいておりましたが、答えていませんでした。「原則、変更は認めておりません。」というのが回答です。教育課程上に問題が考えられること、できるだけ気持ちを強くぶれないように指導していきたいこと等が理由です。



11.11.日  
説明会スライド資料A
 いま、本校で起きている変化がわかる4枚のグラフです。

(1)左図は過去6年間の進路状況です。これを見るとほとんど目立った変化はありません。H30は普通科専門コース制に改編する前の普通科総合選択制の最後の学年です。普通科専門コース制の1期生は現在3年生です。結果は来春まで分かりませんが、大きな差異はありません。

(2)中図は難関大学と言われる関西8私大(関関同立・産近甲龍)及び京都外大・関西外大の四年制大学の合格者数とセンター試験出願者数の推移です。これを見ると、2年前から大きく変化しています。
 すなわち、3年前までとこの2年間とでは、大学進学者数は変わらないものの、どの大学に進学しているかが変わってきているのが明らかです。それまで関関同立・産近甲龍に合格するのは難しいと諦めていた生徒が、「必ず進学する」と諦めずに強い気持ちで頑張り続ける人が急増しています。その結果、関西8私大の合格者数とセンター試験受験者数が急増したのです。

(3)右図は遅刻者数の推移です。この5年間で半減しました。生徒の頑張りはもちろんですが、生徒と向き合う教員もよい学校づくりに頑張っていることの現れです。授業中に居眠りする生徒もほとんどいなくなりました。



11.11.日  
説明会スライド資料B
 4枚めのグラフは専門コース制になってからの、人文探究、こども保育、一般理系、一般文系に進んエいる生徒数の推移です。3本のグラフは左から9期(3年生)、10期(2年生)、11期(1年生)です。

 3年前、人文探究とこども保育の2つの専門コースを設置しました。人文探究専門コースは文系の難関私立大学や国公立大学への進学を前提にカリキュラムが組まれています。そのため3年生では英語、国語、日本史の3科目を集中的に履修します。また、こども保育専門コースは保育系の短期大学等へ進学し保育士や幼稚園教諭を志す生徒のためにカリキュラムが組まれています。
 一般理系は理系の大学等への進学及び看護医療系専門学校等への進学を前提にカリキュラムが組まれています。一般文系は文系や芸術・スポーツ系の大学等への進学、看護医療系以外の各種専門学校への進学、公務員や企業等への就職を希望する生徒が進んでいます。

 「人文探究専門コースに入って勉強するほどの気はなれないし、ついていく自信もないけれど、文系の大学には行きたい。」という少し控えめな生徒は、実は「自分はこの程度だ」と自分で自分にフタをしていることがあります。本校に入学して、まずそのフタを自分で外すように促しています。そして、どんな自分になりたいのか、そのために何を思い切り学びたいのかよく考えて、文系の大学に進学したいのなら、覚悟を決めて人文探究専門コースに進むように勧めています。
 まだ入学して間もない1年生の6月に説明会を行い、最終決定は11月にしています。その間に定期考査の結果も見ながら、懇談を行い保護者も一緒に考えてもらいながら自分で決めてもらいます。

 説明会で「人文探究は難しいぞ」とあまりに厳しく言うと、選択する生徒が少なくなるのではと言う心配もありましたが、グラフが示している通り、年々その数は増えています。これは、志を高く持って意欲的に勉学に取り組む生徒が増えている証拠です。

 興味深いことに、生徒の学びに対する意欲の向上は、部活動の活性化も引き起こしています。女子の運動部加入率がグーンと上昇し、テニスコートや体育館はとても賑やかになりました。また、男子もこれまで人数が少なかった卓球部や陸上競技部にも大勢入部し、活発な活動ができるようになりました。

 みどり清朋が大きく変わってきています。生徒のエネルギーをより一層強く感じるようになりました。



11.11.日  
説明会スライド資料C
 人文探究専門コースの時間割の例です。本校では地歴は日本史に特化しています。授業の他に講習もたくさん行っています。



11.11.日  
説明会スライド資料D
 こども保育専門コースの時間割の例です。2年次「保育実習」は増単位で夏休みに5日間近隣の保育園等に実習に行きます。また、ピアノが全く弾けなくても2年間でバイエル卒業まではできるようになります。



11.11.日  
説明会スライド資料E
 今年度から近隣の保育園やこども園が本校に来て、歌や演奏を披露したり、一緒に楽しいゲームをしたり、ペープサートの紙芝居を見せたり…、と、園児にとっても本校の生徒にとっても素晴らしい時間を多く持つことができるようになりました。

 人文探究もこども保育も定員を定めてはいませんが、こども保育専門コースは、初年度17名、昨年度は7名、そして今年度は17名が選択しており、今後もおおよそ20名程度を予想しています。



11.11.日  
説明会スライド資料F
 一般理系の時間割の例です。3年生になると数学、理科、英語の3科目中心の授業になります。また、看護医療系に進学する生徒は数学Vの代わりに国語や英語の演習科目を選択できるようになっています。



11.11.日  
説明会スライド資料G
 一般文系の時間割の例です。2年間で12単位を自分の進路や興味関心に応じて選択でき、多様な進路に対応できるようになっています。



11.11.日  
説明会スライド資料H
 昨年度、創立十周年を迎え、その記念事業のひとつとしてすべてのホームルーム教室に電子黒板機能付きのプロジェクターを設置しました。今は多くの先生方が授業で活用し、効率良く分かりやすい授業が進められています。

 普通科総合選択制から専門コース制に改編したため、この2年間で教員の定数が1割減りましたが、英語は1年次から少人数制を維持して行っています。ペアワークやグループワークの機会を増やし、しっかり頭を動かす「主体的・対話的で深い学び」を実践しています。大切なのは、授業のスタイルより生徒が「深く考える」営みができているかです。昔ながらの教授法でも、大きな感銘を受けるような授業もあります。



11.11.日  
説明会スライド資料I
 発表や自己表現の機会も積極的に設けています。1年次の必修科目「情報と社会」の授業では、年に2回全員がパワーポイントを作成して自己紹介と課題研究発表を行っています。さまざまな情報処理検定や英検、漢検等の検定試験に挑戦する生徒も多くいます。

 授業だけでなく、日々の講習や夏休み等の長期休業中の進学講習も数多く実施しています。志を高く諦めない心を作ります。

 一人ひとりの学習到達度を測り、苦手科目を克服するためのさまざまな取り組みも行っています。教育産業の学力診断テストや模擬試験を定期的に実施、点検しているほか、今年度の1年生から全員リクルート社のスタディ・アプリを導入しています。



11.11.日  
説明会スライド資料J
 ところで、そもそも私たちは何のために「学ぶ」のでしょう。競争も大切でしょうが、「競争に勝つ」ことを第一の目標にするのはどうでしょう。「難関大学に合格する」ことが目標の人は、合格すれば目標がなくなってしまいます。

 「学び」は「人とつながる」ためにするのだと認識すると、「学び」に終わりがなくなります。世の中のたくさんの人とつながるために、学ぶことは山ほどあります。



11.11.日  
説明会スライド資料K
 今年は、地域とつながる活動が一気に増えた年でした。近隣の小学校や保育園から子どもたちが来校し、生徒の授業に入って、生徒が子どもたちに勉強を教えたり、交流したりしました。吹奏楽部も人数が増え、出前演奏会をするようになりました。教職員実働防災訓練では地域の方が大勢で見に来られ、これから一緒に取り組んでいくきっかけもできました。中河内のまん中に位置し、この地域に暮らす生徒が通う本校にとって、生徒が地域とつながる活動をすることは大きな意味があります。



11.11.日  
説明会スライド資料L
 部活動も充実しています。昨年度本校に着任して以来、いきいきと輝く生徒たちの姿をたくさん見てきました。詳しくは部活動のページをご覧ください。



11.11.日  
説明会スライド資料M
 生徒会主催の学校行事も活発です。中でも6月初旬の体育大会と9月上旬の文化祭は息の長い活動です。長い準備期間を経て当日にかける生徒たちの熱い思いが校内に溢れます。



11.11.日  
説明会スライド資料N
 一昨日の教育委員会会議で平成31年度公立高等学校募集人員が決定され、昨日10日付の朝刊に掲載されました。中河内地区だけで昨年度よりおよそ340人生徒が減り、そのため本校の募集人員は1クラス減り、6クラス240名になりました。昨年度倍率が上がり、さらに上がるのではと心配になる方もおられることと思います。どうなるかは分かりませんが、最後まで諦めずに頑張り続けられるように、本校はUタイプで当日の学力検査の比重を大きくしています。

 受験勉強は、競争に勝ちたいと思ってすると焦りが生じます。受験勉強であっても、いろんな人とつながるために、いろんなことをいっぱい知って、いろんな話が分かる人になろう、いろんな話ができる人になろうという思いで勉強することが大切です。そう思いながら懸命に頑張った人は、その人にとって最も良い結果が後からついてくるものだと思います。



11.11.日  
説明会スライド資料O
 これで最後です。
 
 「木」のつく漢字の中には、木の部分を表すものがあります。
 「枝」はもともと幹から分かれる「枝分かれ」の部分を表す言葉で、だから「木を支える」と書きます。
 「条」も「えだ」と言います。現在の私たちが日常「えだ」と呼んでいる部分は本来「条」の字を書くべきなのでしょう。そう言われると、「箇条書き」という言葉も、幹から並んで出ている『えだ』のように並べて書かれることだと理解できます。

 では、「えだ」の一番先は「こずえ」と言い、ふつう「梢」の字で表しますが、1本の木の一番高い「こずえ」だけ別の字で表されてきました。それが「標」の字です。てっぺんの「こずえ」は「目印」にもなったので、やがて「しるべ」と呼ばれるようになりました。

 すなわち、「目標」とは「いちばん高い『こずえ』をめざすことと言えます。自分の可能お正は無限に広がっていると信じて、決して自分には無理だと思わず、自分の中の「てっぺん」を「目標」にしてほしいという話を最後にしました。

 みどり清朋高校に入学してきた生徒たちにも、先生方は同じようなことを常々話されています。ぜひ、「行きたい高校」「なりたい自分」をあきらめることなく目標にして頑張ってください。