11.01.木  
大正中学校、亀井中学校へ行ってきました
 11月になりました。今朝はまた一段と冷え込みを感じます。顔に当たる風も「涼しい」から「冷たい」と言った方がピッタリしてきました。

 朝から八尾市立大正中学校を訪問しました。地下鉄谷町線八尾南駅がすぐ近くにあり、天王寺や梅田に乗り換えなしで行くことができます。普通科専門コース制になってからの本校の学びや部活動、溌溂と学ぶ生徒の様子等について伝えてきました。正面の校舎は2年前に建て替えられてとてもきれいでした。

 続いて、亀井中学校を訪問しました。校区の亀井小学校の児童数が増えていて、2年後から亀井中学校の生徒数も増えるそうです。大阪府全域で生徒数がどんどん減っている中では珍しい校区です。

 両校ともご多用の中とても丁寧に対応してくださいました。ありがとうございます。



11.01.木  
「もしも今、南海トラフ巨大地震がおこったら」〜3年「地学基礎」@
 学校に着いてすぐ4時間め授業を見学しました。南館4階地学教室、3年1,2組の「地学基礎」、担当は阿尾先生です。
 本校の理科のカリキュラムは、1年次で「化学基礎」、2年次で「生物基礎」、3年次で「地学基礎」(一般理系は2年次で「物理基礎」)を履修します。

 今日は「もしも今、南海トラフ巨大地震が起こったら」のテーマでグループワークをします。発生する地震の規模は東日本大地震と同じM9.1、大阪府の震度6弱、津波の到達時間約2時間、波高4m。被害状況は、電気・ガス・水道のライフライン寸断、交通機関ストップという設定です。

 生徒たちは3〜4人で8つの班を作って座っています。各班に先生が封筒を配付していきます。「その時あなたはどこにいる?」封筒の中には、地震発生時の居場所が書かれた短冊が入っていました。居場所は次の4通りです。
 @みどり清朋高校 Aなんばの地下街 BUSJ C関西空港

 まずは5分間、一人で考え付箋に書き出します。
【質問1】そのときあなたは何をする? 何ができる?
【質問2】何ができない? 何が足りない?

 次に10分間グループで話し合い、まとめていきます。本校は津波の直接的な被害を受ける可能性は低いと考えられていますが、他の3つの地域は直接津波を受けることになります。各班それぞれいろいろな意見が出されていました。中でも8班は付箋が山のようにぎっしり貼られていました。



11.01.木  
「もしも今、南海トラフ巨大地震がおこったら」〜3年「地学基礎」A
 各班で意見がまとめられました。
 「では、どうすればよいか。みんなで考えましょう。」先生がさらに質問が出されました。時間は10分、再び話し合いが始まりました。

 10分が経ちました。@何をする? A何ができない? Bどうする? 話し合ったことを3つにまとめて各班1分で発表していきました。一次避難に関すること、二次避難に関すること、避難所生活のこと、災害に対する日常の備えに関すること等、観点も様々です。

 最後に先生が、2011年3月11日に発生した東日本大地震の時に襲来した津波の映像を見せられました。中でも気仙沼の映像は本当に衝撃的です。

 ただ脅えるばかりではいけません。巨大地震に備えさまざまな取り組みを、公私ともに進めることが必要です。また、大阪の地形や地史に関する知識を持つことも重要です。例えば、「なんば」から東へ2kmほど移動すると、小高い「上町台地」に上ることができます。上町台地は、北端を大阪城に、まっすぐ南へ伸びている高台です。上本町や天王寺は上町台地の上にあります。この上町台地は少なくとも数万年前にできた地層で周囲の新しい地層よりも硬く、津波を被る危険も少ないと考えられていますので、なんば等の地下街にいた時は、安全を確認しながら地上に出て、すぐ近くのビルなどに鉛直移動するよりは東へと上町台地の上まで歩く水平移動してから、状況によって鉛直移動した方が、津波襲来の後に孤立するリスクが少なく、より安全で安心だと考えることでできるでしょう。

 自分が生活している土地について、よく知っていることが大切です。