文化厚生委員会の活動/1・2年保護者対象進路講演会
図書館では、PTA文化厚生委員会のメンバーが集まり、12月に発行するPTA会報の編集・校正を行われている所でした。朝早くからありがとうございます。どんな会報ができるか楽しみです。
10時から大講義室で、1・2年保護者対象進路講演会が行われました。講師は学校心理士の大畑眞由美さんです。表題は、「アサーション・トレーニング〜よりよい家族関係のために〜」、アサーションとは、「自分の気持ち、考え、意見、相手への希望などを、伝えたい場合に、なるべく率直に正直に、しかもその場に合った適切な方法で伝える自己表現」という意味とのことです。まずは、あなたのアサーション度を測ってみましょうと、レジュメ裏面の20項目のチェックリストを行いました。
例えば、@あなたは、誰かに良い感じを持ったとき、その気持ちを表現できますか。Aあなたは、自分の長所や、成し遂げたことを人に言うことができますか。Bあなたは、自分が間違っていたとき、それを認めることができますか。Cあなたの行為を批判されたとき、受け応えができますか。D長電話や長話のとき、あなたは自分から切る提案をすることができますか。Eあなたに対する人の好意が煩わしいと思ったとき、断ることができますか。
なかなか難しいものもあります。また、人によって結果はかなり異なりそうです。
自己表現の仕方には、@非主張的 A攻撃的 Bアサーティブ の3つのタイプがあって、@またはAの傾向がある人は、いかにアサーティブな自己表現ができるように努めることが大切だとおっしゃられました。
そして、よりよい家族関係のために、「話の内容よりも気持ちを聴く」ことがとても大切だと教えられました。例えば、「今日のテストは勉強したのにうまくいかなかった。」と言う子どもに「それは日頃からちゃんと勉強していなっからだろっ。」と、つい、『問題解決型』で言ってしまいがちです。しかし、子どもは決して「どうすればよかったか」を聞いているのではなく、ただ自分の気持ちを聴いてほしかったのです。なのに、「ああすればよい」とか「こうしないからだめだ」とか言ってしまうと、子どもは余計に落ち込んで、次第に何も話さなくなるのだということです。子どもと親の関係だけでなく、生徒と先生の関係においても同様のことが言えそうです。大切なのは、相手が誰であろうと、互いに他者の気持ちを聴きながら、自分の気持ちを率直に正直に伝えられる態度と関係を築くことだと思いました。
密度の濃い50分の講演でした。たくさんメモをとられていた保護者の方も少なくありませんでした。大畑先生、ありがとうございました。