10.24.水  
物語のはじまり〜「なよ竹のかぐや姫」〜1年「古典総合B」@
 昨日は二十四節気の「霜降」、北国や山間で霜が置かれる頃になりました。これから紅葉が北から南へ、山から麓へと広がり、やがて木枯らしが吹く頃には大阪でも霜が置かれるようになります。秋が本格的にやってきました。

 2時間め、1年7組の「国語総合B」の授業は藤澤先生の研究授業です。教室の後ろに先生方が並ばれ、生徒たちは少々戸惑っている様子でしたが授業が始まると、何事もなかったようにさっと集中しました。

 1年生の「国語総合B」は週3時間、古典を学びます。今日は日本古典文学で物語のはじまりと言われる「竹取物語」の冒頭「なよ竹のかぐや姫」です。

 「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」から「帳のうちよりもいださず、いつきやしなふ。」までの一節を、前後または左右でペアになり、一方が「読む」人、他方が「聞く」人になって、漢字の読みなどを正しく読んでいるかチェックします。終われば交代して同じように行います。皆、とても積極的にはっきりと大きな声を出して読んでいました。

 今日は内容について考えることを学びの中心に置いているので、文法の説明は簡単にして、どんなことが書かれているか、どんな表現が使われているかに注目して読み取っていきます。



10.24.水  
物語のはじまり〜「なよ竹のかぐや姫」〜1年「古典総合B」A
 そもそも「竹取物語」が、いつ、どこで、誰によって書かれたものであるか分かっていません。また、物語に登場する「翁」の年齢や舞台となった竹林があった場所も諸説あり、それを研究テーマにされている国学者もいらっしゃるほどです。
 ただ、他の文献を見るにおいて、少なくとも10世紀中頃までには作られていたそうです。
 「物語のはじまり」はとても美しい文で綴られているように感じました。かぐや姫の生い立ちのところを一緒に読み進めながら、「致富長者説話」(貧しかった人が何か不思議なことがあって長者になるお話)が、他の物語にも多く見受けられることを認識し、なぜこのようなお話が多いのか考える場面がありました。

 授業の終盤、「長者になった家のたいそう美しいかぐや姫に5人の貴公子が求婚します。この中から1人選ぶならばあなたなら誰と結婚しますか。その理由は何ですか。」という発問について、グループになってそれぞれの意見を述べ、話し合っていました。チャイムが鳴ったので発表まで聞けなかったのは残念ですが、とても面白い授業でした。



10.24.水  
堅上中学校・堅下北中学校へ行ってきました
 午後から中学校を訪問しました。今日は柏原市立堅上中学校、堅下北中学校の2校です。柏原市の山間にある堅上中学校は、森の匂いの爽やかな優しい香りに包まれていました。堅下北中学校は信貴山の麓にありました。正門からすぐの道からは河内平野が一望できます。紅葉のサクラ並木の向こうで、これから見事な夕焼けが始まろうとしていました。

 ご多用のところ両校ともとても丁寧に応対してくださいました。ありがとうございました。高校へと一人ひとり送り出された中学校の先生方の思いを感じ、心が引き締まる思いです。本校で学ぶ生徒一人ひとりが、「みどり清朋で学んでよかった」と胸を張って言えるように、明日からまた頑張ろうと思いました。