10.09.火  
2年「保育実習」の展示発表
 朝、玄関ホールに3枚の模造紙が展示されました。2年こども保育専門コースの生徒たちが、夏休み中に行った「保育実習」の報告です。花園こども園、たいよう保育園、めだか保育園の3園にそれぞれ分かれて、5日間実習してきました。

 0歳児から5歳児まで、それぞれに子どもたちと過ごした生徒たちの5日間が彩り豊かに綴られています。実習は楽しいばかりではなかったことでしょう。保育園の仕事は決して楽なものではありません。それでも甘えてくる無垢な子どもたちの顔を見ると、思わず力が湧いてきます。

 先週末、6年前まで勤めていた高校の同窓会があり、たくさんの教え子たちと再会しました。その中に児童福祉施設で保育士をしているという卒業生がいました。彼女の担当は0歳から2歳児までの20人だそうです。

 「『仕事何してるの?』と訊かれて『保育士。』とは応えるけど、皆が想像する保育士とは全然違うので。でもわざわざ説明する気にもならないし、説明してもあまり分かってもらえないと思います。」

 夜勤もあります。夜中はもちろん眠ることはできません。中には生後3日の赤ちゃんが入所することもあるそうです。保育士というよりは乳母のようだと言ってました。彼女は大学の実習で児童福祉施設に入った時に、自分は施設の保育士がしたいのだという事に気がついたそうです。今日も夜勤明けだと言いながら、彼女の瞳は美しく輝いていました。

 私たち一人ひとりが支え合い協働して、この町で暮らす赤ちゃんから高齢者まですべての人が安心して安全に暮らしていけるようなトータルケア・サポート・ネットワークを構築できますようにと願っているところです。自分にできることはどんなことでしょう。