雨の音で歌を歌おう
朝、出勤して校長室に入ると、真っ先に中庭へ続く窓を開けます。今日はレースのカーテンがふわりと揺れるぐらいにそよ風と一緒に雨の音も入ってきました。雨の日もそよ風は吹いているんだなぁと改めて気づかされました。心地のいい風と音がふわりと耳元を通り過ぎていきます。
この風はこれからだんだん強くなってくるのでしょう。台風24号がまっすぐこちらへと向かい始めているようです。
しばらくすると、向かいの校舎の4階音楽室の方から柔らかいフルートの音が雨音と重なって聞こえてきました。吹奏楽部が練習を始めたようです。
やさしい音に誘われるように階段を上っていきました。4階に上がるとすぐに締め切った視聴覚教室の分厚い扉の方からエレキやドラムの勇ましい音が聞こえてきました。扉を開けると急にパンチのある大きな音の襲撃に遭いました。軽音部が練習している所でした。早速練習風景を写真に収めようとすると、練習中の2年生のメンバーが通しで曲をやってくれました。アンプを通して出てくる音は迫力満点、ボーカルは生徒会長、みんな楽しそうで、ほのぼのとなかなかいい感じです。
また、廊下に出ました。雨の音がかすかに聞こえているような気がしました。