09.27.木  
平安時代の生活を調べる〜2年「古典B」
 秋雨前線が南海上へと移動し、天気が回復してきました。今日は2時間めの授業が終われば、一旦解散して、八尾プリズムホールに再集合し、午後から文化行事を行います。生徒の移動を考えると心配でしたが、晴れてきそうでよかったです。

 2時間め2年4組の「古典B」の授業を見学しました。担当は池田先生です。古典の授業で学習する文学作品は、平安時代の貴族によって執筆されたものが多く、「源氏物語」を頂点とする物語や、「自照の文学」と言われる「土佐日記」や「更級日記」等の日本特有の日記文学はこの時代につくられたものです。

 池田先生は、1年生の時に学習した「伊勢物語」や、今、学んでいる「源氏物語」等の理解を深めるために、清少納言や紫式部が活躍した当時の生活について、調べ学習の課題を出されました。提出は一週間後、国語便覧やインターネット、図書館の書籍等、自分で決めたテーマについてできるだけ詳しく正確に(出典を明確にして)分かりやすくまとめることが求められます。今日はその手掛かりになるようなクイズを出されていました。

 内裏(宮中)の敷地は? 宮中に入ることができた女性はどんな女性か? 当時は何歳から結婚できたか? 平均寿命は何歳ぐらいか? 一般庶民の生活はどんなであったか?風呂は? トイレは? 食事は? 住居は? など、今の私たちの生活が当時はどうであったか、宮中と庶民との違いにも触れながら、次々と生徒と一緒に考え想像していきます。

 また、清少納言と紫式部との性格の違いや、紫式部が清少納言の事を良く思っていなかったこと、その根拠が日記に記されていること等、とても興味深い話も折に触れて挟まれます。

 なんでもインターネットで調べたらすぐにわかるので、調べ学習もささっと終わらせてしまうことができるでしょう。しかし、原作をじっくり読んだり、川村裕子氏の書籍を読んで調べたりすると、さらに当時の様子が目の前に見えるほどになるかもしれません。インターネットには確かかどうか疑わしいものもあるので、鵜呑みにするのはあまりお勧めではありません。

 当時の様子をよく知ったうえで、もう一度読んでみると、ずいぶん違った感覚になるかもしれません。古典の文学作品を楽しみながら読めるようになるといいですね。



09.27.木  
「ヘレン・ケラー ひびき合うものたち」
 午後1時生徒たちがプリズムホールに集まりました。全校生の文化行事「芸術鑑賞」です。今年度は、東京演劇集団 風の「ヘレン・ケラー ひびき合うものたち」です。

 文化祭で3年生の多くがクラス劇を行う本校で、生徒たちがプロ劇団の演劇を鑑賞することは、個々の感性に響き豊かな人間性が育まれるだけでなく、クラス等で演劇を制作する時の貴重な経験になるでしょう。

 素晴らしい舞台での迫真の演技、その言葉と表情に引き込まれていきます。

(写真は劇団の許可を得てインターネットから取ったものです)
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09.27.木  
お礼の花束
 約2時間の公演が終わりました。拍手喝采のうちに生徒会長の吉田さんが生徒を代表して、お礼の花束を渡しました。サリバン先生がヘレン・ケラーの可能性の扉を開け、彼女の心が開放されていく場面が、自分自身と重なり揺さぶられるような感覚になった人は少なくなかったでしょう。吉田さんの「自分の可能性は無限にある」の言葉が印象的でした。

 風の皆さま、素晴らしい時間をありがとうございました。