09.25.火  
十六夜はおぼろ
 雨の朝になりました。昨夜の名月を隠した雲が厚く広がって夜明け前から雨になったようです。連休明けの火曜日、生徒たちは7時間の授業を頑張って受けていました。

 昼には雨も止み、広く覆っていた雲も千切れてきました。昨夜は見ることができなかった月も今夜は見ることができるかもしれません。辺りが暗くなるのもずいぶん早くなり、帰路に着く頃にはすっかり夜になっていました。

 十六夜の今夜は満月です。振り返ると、校舎の上に輝いているはずの満月がありません。不幸なことに東から南の空低いところだけ雲が広がっています。光のない空の下で煌煌と教室の電灯が輝いていました。

 帰宅してしばらくすると、おぼろ雲にぼかされた満月の輪郭がはっきりしてきました。どうやら立ちはだかっていた雲が徐々に薄れてきたようです。先日引退したばかりのカメラに古い安物の望遠レンズをつけて三脚を立て、ちょっと真剣に撮影してみました。おぼろ雲で輪郭がぼやけ、うっすらと月面の模様が確認できる程度ですが、私にしては上出来です。しばらくまん丸の十六夜の明かりを楽しむことができました。

 明日はどんな一日になるのでしょう。

 月明かりを眺めながら、「何事もなく平安な日を過ごすことはとても難しいものです。」と、ある方がおっしゃられていたのを思い出しました。もう38年も前のこと、今こうして月を眺めていられることに感謝の思いです。