07.26.木  
池島小学校サポート学習に行こう
 おはようございます。今朝も蒸し暑い1日になりそうです。週末の台風12号の位置が気になるところです。災害とも言える暑さから解放されたと思ったら台風による大雨にならないよう願うばかりです。今年は記録的な豪雪から始まり、自然の猛威にさらされてばかりのようです。さまざまな現象となって繰り返し襲ってくる災難を乗り越えるためには、私たちにどんな力や感性が必要なのでしょう。

 さて、今日は朝から池島小学校へ行ってきました。池島小学校では夏休みの23日から「サポート学習会」を開いて、勉強をしに子どもたちが集まっています。低学年、中学年、高学年に分かれてそれぞれエアコンのかかる涼しい部屋で一生懸命勉強していました。そこには先生方がそっと優しく付き添い、時々解らないところを教えられていました。

 先月、校長先生から、「みどりの生徒たちに来てもらって勉強をみてもらえないか。」とのお誘いがあり、生徒会から全校生徒に声をかけてもらったところ、10人ほどの生徒がやってみようと手を挙げてくれたようです。
 多くは23日の予定だったので、本校の終業式が延びたために行けなくなってしまい、今日は生徒会長の岡本くんひとりでしたが5年生の部屋に入り勉強を教えていました。
 5年生は昨日林間学校から帰ったばかりなのに、20人形ほども登校し、先生方も驚かれていました。子どもたちのやる気は凄いです。

 地域で高校生が小学生や中学生に勉強を教えるような場をつくることは、とても素晴らしいと思います。このような取り組みを地域で一緒に進めていきたいと思っています。



07.26.木  
花園中学校出前授業A〜「新選組」
 優しく子どもたちに算数を教えていた岡本くんを残して、花園中学校に向かいました。西村先生が幕末に活躍した新選組の授業をされているところです。
 教室に着いた時には、あと15分しか残っていませんでしたが、授業のクライマックスシーンに間に合ってよかったです。

 「『禁門の変』の別の呼び方は何と言いますか。」

 難しい問いに廊下側の一番後ろに座っている生徒が「蛤御門の変!」と答えたので驚きました。高校生でも答えられる生徒はどれほどいるのでしょう。素晴らしいです。
 「じゃあ、なぜ『蛤』と呼んだのでしょう。」
 西村先生の質問は続きます。15人の生徒さんたちは一生懸命考えていました。
 「普段は固く閉ざされた門が火事の時に開いたことがあったので『焼くと口が開く』蛤に例えられたようです。でも、火事の時に門が開いたのを見て『あっ、蛤だ』と思うでしょうかね。」
 「池田屋事件、禁門の変…、と幕府を守るために働いた新選組は、鳥羽・伏見の戦いの敗戦で終焉を迎えました。新選組は教科書にあまり載っていません。『悪の人斬り集団』と悪評名高い新撰組ですが、本当のところはどうだったのでしょう。新撰組2番組組長で大正まで生きながらえた永倉新八が実はこうであったと口述し、それが『新選組顛末記』にまとめられてから新選組に対する見方が変わってきたのです。今日の授業の内容も『新選組顛末記』を根拠にしているものもあります。このようなことは教科書には載っていませんが、教科書に載っていないようなことが本当は面白いのかもしれません。」

 先生の身振り手振りの熱弁に生徒たちが前のめりになっていました。興味や関心を持って学ぶことの楽しさを知る時間になったでしょうか。生徒の皆さん、これからも頑張ってください。西村先生ありがとうございました。