1時間めの集中力@〜頑張る生徒たち
汗ばむような陽気になりました。活発に滑動していた部活動も小休止、学校全体が中間考査に向けて勉強一色になっています。朝のSHRが始まる8時35分の2分前にはピタッと登校してくる生徒は途切れ、誰一人遅刻してくる生徒はいません。正門にいて昨年度よりずいぶん遅刻が減ったと実感できます。
今日は1時間め北館の普通教室棟で行われている2、3年生の授業の様子を見て回りました。初めは2年2組、必修科目「世界史A」、担当は西村先生です。1学期の中間試験直前の授業で、ここまで学んだ内容の復習を中心に進められていました。テーマは「文明の始まり」です。チグリス・ユーフラティスの豊かな川に挟まれた肥沃な三日月地帯に栄えたメソポタミア文明について、狩猟から農耕や牧畜の生活へと変化し、シュメール、アッカド、アムルと支配者が入れ替わった戦いの歴史について、「なぜ?」「それでどうなった?」と一つひとつ生徒に訊きながら、歴史の流れを理解していきます。
人間の社会が自然発生的にでき始めた頃を研究することは、これからの国際社会をどう作っていくかを考えるうえで、とても参考になります。平和で理想的な国際社会をと、多くの人々がそう願いながら、争いの絶えない現実をどう受け止めて、どうすればよいのでしょう。人類の歴史は、争いの歴史でもありました。20世紀はまさに戦いの時代であったと言えるほど、多くの戦争や内乱が起きました。そして、それは今も続いています。
「あなたならどんな国づくりをしますか、どんな外交をしますか。」
今、私たち一人ひとりに問われている時期が来ているのかもしれません。少なくともこれらの課題に主体性を持って考え、自分の意見をしっかり持ちたいものです。
生徒たちはとても真剣で1時間めから素晴らしい集中です。