04.26.木  
さくら保育園の園児さんたちが来てくれました@
 上空8,000mほどの高さでしょうか。たくさんの小さな小さな氷の粒が広がって弱い上昇気流に乗ってふわふわと浮かんでいます。地上からは白いレースのカーテンのような雲となって見えています。春の暖かな陽ざしに雲を通り抜けて地上に注いでいます。

 本校の西側の治水緑地を越えた所にさくら保育園があります。池島高校の時から長い間本校の生徒が実習等で行かせてもらい、たくさんお世話になってきました。

 3時間めの授業が終わる頃、さくら保育園の園児たちが本校まで2列に並んで手をつないで来てくれました。いつも実習に行かせてもらうばかりだったので、今年度はぜひ来てもらって、生徒たちと一緒に遊んだり、お勉強をしたりさせてもらいたいとお願いしたところ、一度どれくらいの時間がかかるか計ってみようと5歳児のみんなが来てくれたのです。こんなに嬉しいことはありません。校舎を一周りしてもらおうと体育館の横を通ってグラウンドの方へ向かってもらいました。

 校庭のヒラドツツジがきれいに咲いています。



04.26.木  
さくら保育園の園児さんたちが来てくれましたA
 体育館の横を通ると、柔道場から先生や生徒たちの声が聞こえてきました。声が聞こえてくる道場の通気窓のほうを園児が覗きました。
 「中で高校生のお兄ちゃんたちが柔道をしているよ。」
と通気窓を覗きこむと、中から黒帯をつけた中留先生が顔を覗かせにっこり。園児たちは瞳を丸くしています。「とっても強いでぇ〜」と言うと「うわぁ〜、園長先生とどっちが強いかなぁ。」と興奮気味です。こんなやりとりだけでもかわいくて仕方ありません。

 グラウンドでは2年7組女子の体育がちょうど解散したところでした。
 「うわぁ〜かわいい〜!」
 今度は高校生の歓声です。突然のかわいい訪問者に生徒たちは大はしゃぎ。自然と掌を差し出してハイタッチを求めています。ここまで来るのに20分かかったとのことですが、毎日来てほしいと思う瞬間でした。



04.26.木  
さくら保育園の園児さんたちが来てくれましたB
 その様子を見ていた授業を終えたばかりの長尾先生が、「何かしましょうか。」と園児たちをグラウンドへ招きました。グラウンドにきれいに2列に並んだ園児たちの「よろしくお願いします。」の元気いっぱいかわいい声が響いています。

 「じゃあ、今から『うさぎとうなぎ』をします。先生が『うさぎ』と言ったら、白い帽子の人がここから左へ逃げてください。赤い帽子の人は白い帽子の人を追いかけてタッチできるか頑張ってみましょう。『うなぎ』と言ったら、赤い帽子の人が右へ逃げてください。白い帽子の人は赤い帽子の人を追いかけてタッチできるか頑張ってみましょう。」
 
 なるほど分かりやすくて面白そうです。
 「わかりましたか。」「はーい!」早速黄色い歓声とともにかけっこが始まりました。

 授業の合間のわずか5分ほどの時間でしたが、とても喜んでくれたようです。長尾先生ありがとうございました。スーツ姿でカメラを持って園児の後ろをついていた私には全く思いつかない「神対応」でした。

 楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。帰り際、4時間めの体育でやってきた2年5、6組の生徒たちとまたハイタッチです。お昼ごはんの時間に食い込んでいてもらいました。「今日はありがとうございました。」と礼儀正しく挨拶も素晴らしいです。引率してくださった先生方、ありがとうございました。先生の中に本校の卒業生(2期生)の方もいらっしゃいました。この子たちが今日の出来事を覚えていてくれて、10年後本校に生徒として来てほしいなと思いました。そして、卒業して保育士になって、今度は先生として再びさくら保育園に通うような人がいれば、それはとても素敵なことだと思いました。

 「うわぁ〜虹が出てる!」
 子どもの観察力は素晴らしいです。うす雲をつくっている氷の粒に光が当たって生じる日暈がまん丸に太陽を囲んでいました。
 「ほんと、きれいね。今日はいっぱいいいことがあるね。」
 引率の先生の素敵なことばです。

 正門を出て橋を渡り、見えなくなるまで手を振ってくれました。最後に大きな声で「ありがとうございました。」と言ってくれました。
 来てくださって本当にありがとうございました。いろいろな形で園児たちと生徒たちが交流する機会を一つひとつ大切にしながら増やしていきたいと思います。
 ぜひ、また来てください。



04.26.木  
学びを振り返る〜1年「総合的な学習の時間」
 5時間め、1年生は体育館で4月6日に実施したスタディサプリ到達度テストの返却と振り返りをしました。本校担当の二宮さんから、自己分析の仕方や弱点の補完をどのようにすればよいか説明してもらいました。
 そして、本校の正答率50%だった英語の助動詞の用法についての動画を10分間見て、同じ範囲の問題ができるようになったか確認して終わりました。丁寧に準備して話してもらった二宮さんには申し訳ありませんでしたが、動画を見る時間は、体育館では見えにくく、音声も聴き取りづらい所もあって生徒たちにとってあまり良くなかったように思いました。

 そもそも今年度1年生全員にスタディサプリを導入した趣旨は、「覚えたらできる、解き方がわかればできるといった基礎的な学習内容は自分でするべし」ということと、「自分の弱点は人によって異なる」ということです。だから、到達度テストで自分の弱点を知り、動画を見たり問題プリントを解いたりして弱点をなくす努力をし、そうしながら授業に臨む習慣をつけることが重要なのです。そして、授業の重心を「覚える」ことから「考える」ことへと載せていくことが、いま言われている「主体的・対話的で深い学び」の営みを育むことになると考えています。

 高校での学習は、時には「辛い」こともあるでしょうが、本来は「楽しい」ものです。少なくともそう思えるようにと希望を持って取り組んでほしいと願っています。

 6時間めは教室に戻って、明日の校外学習の班決めなどを行っていました。1年7組は割り箸で作ったくじを引いて班を決めている所でした。右上の写真は、わいわいとくじを引き始めているところです。



04.26.木  
防災避難訓練@
 今年は放送による指示が聞こえてから避難する様子を見ようと教室の前にいました。

 午後2時45分、最初の放送が入りました。その2分後に「大きな揺れを観測しました。すぐに机の下に隠れるなど避難してください。」との放送が入りました。直ちに生徒たちは隠れます。2年6組、7組の教室を見ていましたがバッチリです。ほどなくしてグラウンドへ避難するようにとの放送が入りました。一斉に各教室ごとに予め定められている避難経路に沿って速やかに移動します。
 放送が入ってから全員の点呼が完了するまで9分10秒でした。昨年より1分半ほども時間がかかってしまっています。実際の場面ではこの1分半が人の生死に係わる場合があります。また、いつ起きるかによってこの時間は大いに変わってきます。おそらく昨年も今年も最も早く集まれる時間に設定しています。大切なのはいつ起きても、落ち着いて安全に皆が避難できるように心を構えておくことでしょう。



04.26.木  
防災避難訓練A
 グラウンドに整列してすぐに講評をしました。生徒の皆さんをしゃがませたままにしていたので、もっと簡潔に話すべきでした。

 生徒を前に、最も伝えたいことは兵庫県南部地震を体験してから生徒たちに言い続けてきた事と今も何一つ変わりません。なので、昨年度の避難訓練の翌日に書き残しておいた文章を読みました。繰り返しになりますが、ここでもまた掲載しておきます。(平成29年「言い残したこと」より 4月28日付「校長だより」)

 昨日の防災避難訓練で、最も伝えたかったことを言い残してしまいました。それは、確かに「南海地震」は平均して120年ごとにやってきますが、その度に乗り越えてきた人たちがいたから、今の私たちの命がここにあるということです。突然、大地が揺れ動き、時には大津波に襲われ、大切な命や、財産や、町も村も見慣れた美しい風景も、一瞬にして奪われしまいます。その絶望の淵から立ち上がり、手をつないで力を合わせて強く生きてきた人たちの、その心の中に思いを馳せることが私たちにとって最も大切なことだと思います。その生きざまに敬意と感謝の心を持って、今度は自分が、たとえそのような場面と向き合うことになっても、同じように、力強く、ともに乗り越えていく心と、自分にはその力があるという自信を持っておくことです。

 本当の防災訓練とは、安全に避難することで終わるのではなく、復旧、復興を含めたものであるべきです。そうして、今も、日本の各地で災害と向き合い、復旧、復興へ向けて必死になって頑張ってられるたくさんの方がいらっしゃることを、もっと当事者意識を持って知るべきです。そこからはじめて何をすべきかが見えてきます。



04.26.木  
生徒会前期役員認証式〜補欠選挙
 避難訓練に引き続き、生徒会前期役員の認証式を行いました。先週の選挙で決まった岡本会長、橋本副会長、大和谷副会長、そして1年生の南光書記の4人です。前期は体育大会、文化祭と大きな二つの行事の企画運営を行います。苦労も多いと思いますが、その分やりがいも大きいでしょう。頑張ってください。

 続いて空席だった会計の補欠選挙がありました。立候補した大西さんはとても立派だと思います。今日の立会演説は特に立派でした。

 明日の校外学習は晴れたいい天気になりそうです。どんな一日になるか楽しみです。