03.06.火  
啓蟄のころ
 3月になり、シベリア高気圧の勢いが弱ってくると、日本列島を西から東へ通過する低気圧の通り道が北上し、日本海上を通過するようになります。通過時は低気圧の中心に向かって南から暖かい空気が吹き込んで気温がぐんと上がりますが、翌日は東に去った低気圧が西高東低の冬型の気圧配置を作り、冷たい北寄りの風が吹いて再び冬に戻ったような一日になります。

 ちょうど昨日と今日がその典型的な例になりました。

 昨日、激しい風雨を伴いながら通過した低気圧が冬型の気圧配置を作っています。天気は回復したものの朝から冷たい北西風が吹いています。
 統計によると、3月と4月は1年のうちで、ある日の平均気温とその前日の平均気温との差が最も大きく、4℃以上も違う日が月に4回もあります。「三寒四温」とはよく言ったものです。

 午後2時に平成30年度入学者選抜の出願を締め切りました。12日はいよいよ学力検査を行います。 受験生の皆さんには、当日は緊張せずに自分の力をパーフェクトに出せることを願っています。

 昼下がりに玄関から外へ出てみました。思っていたほど寒くありません。校庭の紫陽花が一斉に芽吹いています。土の中からはいつの間にかチューリップの芽も顔を出していました。
 今日は「啓蟄」。土の中から虫たちがもぞもぞとうごめく頃になりました。そういえば「うごめく」を漢字で書くと「蠢く」でした。いよいよ花と虫が舞う春の到来です。とても寒い冬でした。雪深い地域にも春の便りが訪れているでしょうか。
 清友高校創立五十周年記念之碑とともに移植された梅の老木も綺麗な花を咲かせています。