02.07.水  
ノーチャイムデーの朝@
 立春を過ぎると徐々に気温は上がり始め、最高・最低ともに2週間に1℃ほどの割合でゆっくりと寒さが和らいできます。しかし、この冬は例年より3℃ほども低い状態が続いていて、いつになったら暖かくなり始めるのか心配になります。今朝も寒くなりました。

 さて、今日は久しぶりの「ノーチャイムデー」です。予鈴も、音楽も、先生の「あと○分!」の声もありません。でも違うのはそれだけ。他は全く日常と変わりません。
 8時35分、静かに正門が閉められ、教室では点呼が始まりました。遅刻してくる生徒はほとんどいません。
 8時45分、粛々と1時間めの授業が始まりました。チャイムがなくても何の問題も生じることなく、スムーズに授業が行われています。4階(1年生)も3階(2年生)も廊下に人は誰もいません。個人ロッカーの上にも荷物が転がっていることもありません。整然とした状態で1時間めを迎えています。これが本校の穏やかで清々しい日常です。校舎の間から見える空も爽やかに晴れています。



02.07.水  
ノーチャイムデーの朝A
 1年1組はK先生の現代社会。前に図書室でグループで政党を作って「治水緑地の活用」についての政策を考えていましたが、ちょうどその発表をしている所でした。1組は11政党がそれぞれの政策を考えたようです。3〜5分の時間でみんなに具体的な政策を表明しながら、作ったツールを黒板に貼っていきます。
 政策の中身も大事ですが、発表する時の話力も重要です。どの政党に投票するか、すべての党の政策を聞いてから各自で決めて投票までします。

 1年3組はT先生の国語総合A、村上春樹の小説の読解に取り組んでいました。小説の面白さの一つは、読み手に想像の域が与えられている所にあると思います。同じ文章を読んでも受け取る側の感じ方に違いが生じるものです。
 1年4組、5組は数学αです。三角関数の余弦定理を使って円に内接する四角形の辺の長さや面積を導く問題に取り組んでいました。4組はO先生、5組はM先生が担当です。

 それぞれの教室で様々な分野の授業が行われてります。どの学校でも当たり前の風景ですが、生徒がいる部屋に様々な分野の専門の先生が授業をしにやって来るのは、とても贅沢なことだと感じます。だからこそ、生徒の皆さんは、今、思いきり積極的に授業に向かってきてほしいと願っています。



02.07.水  
ノーチャイムデーの朝B
 1年6組はS先生の保健の授業。パワーポイントをうまく使いながら、分かりやすく進められていました。テーマは応急処置について。
「鼻血が出たらどうすればいい?」の質問に、@上を向く A首の後ろを叩く B下を向く Cティッシュを詰める の4択で答えます。正解はB、窒息しないために血を流しだすのがいいということです。私が幼少の頃は首の後ろを自分でせっせとチョップしていました。なぜチョップしたらすぐに血が止まると思われていたのでしょう。生徒でAを選んだ人はいませんでした。

 1階まで戻り、外へ出るとミキサー車がやってきていました。トイレ改修工事も後半に入り、今日は床のコンクリートの流し込みを行います。連日夜遅くまで工事をしてくださっています。ありがとうございます。どんな美しいトイレができるのでしょう。楽しみです。



02.07.水  
定積分で表される関数〜2年「数学U」
 6時間めは、W先生担当の2年7組「数学U」を見学しました。6時間めですがほとんどの生徒は集中力を切らすことなく真剣に授業に臨んでいます。今日のテーマは「定積分で表される関数」です。一つひとつ明確に理解していないと何をやっているのか分からなくなりそうです。
 ∫f(x)dxにおいて、@積分の範囲がaからb(a、bは定数)の時は∫f(x)dxは定数になり、A積分の範囲がaからxの時は∫f(x)dxはxの関数になることを問題を解きながら理解していきます。
 Aで、d/dx∫f(t)dt[a→x]の導関数はf(x)であることが分かります。この時、W先生の名言が飛び出しました。
「何か関数があったら微分したくなるのが数学者や。」この感覚が数学を解く時に欲しいセンスであるとも言えるでしょう。ある関数を積分して微分すると元の関数に戻ることが分かります。生徒も板書と同じように丁寧にノートに書いていきます。

 ノーチャイムデーの6時間めの授業が終わりました。生徒たちは最後まで集中を切らさず、理解しようとよく頑張っていました。授業後近くの生徒数人に訊いてみると、「よく分かります」とみんなにこやかに答えていました。