仕事納めの一日
玄関の戸を叩く「トントン」を漢字で書くと「冬冬」だと聞いたことがあります。定かかは分かりませんが、なるほどと思ったことを覚えています。
冬になると発達したシベリア高気圧から冷たい北西風がこれでもかと言わんばかりに吹き付けます。冬将軍がやってきたことを知らせるこの風が玄関の引き戸にぶつかり、引き戸が柱に当たってトントンと音を立てるのだというのです。特に日本海側の地域では、一年を通して冬は最も風が強い季節です。
「トントン、トントン」と一日一日が速く訪れ、あっという間に今年が終わろうとしています。今日で学校も仕事納め、年明けは1月4日からになります。4月から休まず続けてまいりました「校長だより」も明日からの6日間お休みさせていただきます。
風は穏やかになりましたが冷え込んでいます。仕事納めの今日も朝からいつものように技術職員のHaさんが校庭の清掃をしてくださっています。本校がいつも美しいのはHaさん、Hiさん、いつも来てくださっているYさんご夫婦のおかげであることを生徒たちはあまり知らないかもしれません。そう伝えると、Haさんは掃く手を止めて、「いつも目立たない時にしていますから。」とにっこり微笑んで、また、落ち葉を掃き集められました。
南天の実がたくさん赤い実をつけています。中庭ではサザンカの花がたくさん咲いていました。先日は玄関の窓ガラスや床のタイルを水できれいにしてくださいました。Haさん、Hiさん、Yさんのおかげでいつでも新年を迎えることができます。