12.19.火  
バリアフリーを考える〜3年「福祉実習」@
 今日は火曜日の1、2、3、7時間めの時間割で3年生選択授業がある3、4時間めの連続授業は1コマだけになりました。その1時間を担当のK先生にお願いして「福祉実習」の授業に参加させてもらいました。これまで、生徒たちは視覚障がいのある方から点字を学んだり、福祉施設の作業所を訪問して交通事故で身体に障がいのある方の話を聴いたり、目隠しや車いすに乗って学校じゅうを動き回ったり、いろいろな体験を重ねてきました。

 今日は、「みどり清朋高校にはどんな『バリア』がありますか」「『ともに学びともに育つ』とはどういう営みをいうのか」の2つの問いについて一緒に考えました。「本校にはエレベータがなく、バリアフリーについては△か×かな」という意見が多くありました。確かに車いすを使う人にとって校内の移動はとても困難で、決してバリアフリーになっているとは言えません。



12.19.火  
ともに学びともに育つとは〜3年「福祉実習」A
 こんな話もしました。

 「ある生徒は入学してみんなの前でこう言いました。『私には人に知られたくないところがあります。でも、ご覧のとおり私にはそれを隠すことができません。でも、私もみんなと仲良くしたいし、いっぱいいろんなことしたいし、夢もある…。』
 はっとしました。私にも人に知られたくないところがある。私はそれを隠すことができる。彼女は隠す事すらできないのに、こんなにも明るく生きることにまっすぐで、しかもとても人に優しいとは、なんと器の大きな立派な人なんだろうと思いました。」
 「障がいのある生徒の支援をしながら、たくさんの『生きる支え』をもらってきた。私たちは『ともに生きる仲間』だと言う生徒がたくさんいました。私も支えてもらった一人です。」

 この気づきが本校の生徒たちにもっと必要だと思っています。このような気づきにつながる体験をすることが大切だと思います。

 最後に一人ずつ感想を述べてもらいました。その中に「私たち福祉実習のメンバーだけでなくみどりの生徒全員が考えるべき内容だと思います。」という意見もありました。そういう機会を持つことができればいいなと思いました。
 福祉実習の生徒の皆さんありがとうございました。卒業まであと数か月になりましたが、K先生から手話を学んでいた時の素敵な笑顔で「仲間」のつながりを広げてください。



12.19.火  
感謝〜3年「福祉実習」B
 今回の授業で、以前勤めていた学校で出会った2人の生徒とその仲間の話を紹介しました。2人からもらった感動は今でもキラキラと私の心の中で輝いています。とても大切なことを教えてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 この時間の終わりに、「人は何を大切にして生きればよいか」の問いについて、これからも考え続ける人でいたいと伝えました。「幸せに生きる」とは、ひとりの人間としてどのようにして生きていくことなのでしょう。何を大切にして生きることが、これから生まれてくる世界中の人たちも「幸せに生きる」ことができるようになるのでしょう。
 高校生の時、最も悩み続けた問いに、未だに明確な答えを見つけることはできていません。ただ、考え続けることが正解なんだろうと思い始めています。

 午後から柔らかな陽射しが降りてきました。明日は少しは暖かくなるのでしょうか。