12.09.土  
災害研修実働訓練を見学してきました
午後から松原市にある阪南中央病院で行われた「2017年度災害研修実働訓練」の見学に保健部の3人の先生と一緒に行ってきました。
 今年で6回めになるとのこと、私は3回めの見学です。この病院で行われている訓練は、想定外をいかに想定内にしていくかを課題にして、実際に大地震があった時、どのようにチームで動いて患者さんの安全を確保するか、状況に応じて考えられること、必要なことのすべてについて、即座に優先順位を適切につけて指示し、迅速に行動するという素晴らしい実践です。
 学校現場の教職員もこのような訓練をする必要があると強く感じており、本校の先生にも是非見てもらいたいと思い、本校の先生方と一緒に来ました。今年は昨年よりさらに対策本部の指示が迅速かつ的確でした。
 今年も近隣の高校の生徒が患者の役をしていました。対策本部の動き、訓練をより実践的で実あるものにするための様々な創意工夫があり、一緒に見学した先生方とともに感激しました。阪南中央病院のスタッフの皆様ありがとうございます。

 今日学んだことを持ち帰り、学校用にアレンジして高校でもできるようにしたいと考えています。



12.09.土  
実働訓練の様子
 見学して学んだ重要なポイントは次の8点です。
@まず自分の身の安全を守る(余震にも繰り返し対応する)。
A建物の損壊状況を確認し、対策本部設置場所、避難経路、避難場所を決定する。
B各階、ブロック単位での患者(学校の場合は生徒・教職員)全員の怪我等の状況を把握し、本部に報告する。
C人、建物、ライフラインの破損状況等の情報を集約し、避難計画を決定し伝達する。
D安全に避難し、負傷者の処置及び行方不明者の捜索を行う。
E外部機関との迅速な連絡(救急搬送や他の比病院の受け入れの可否等)
F個々の患者(生徒)に応じて対応し安心させる。スタッフは動揺しない。毅然とした態度を貫く。
G必要なものは予め備えておく。

 今回の訓練は、多くのスタッフにはどの階段が使えなくなるか、対策本部をどこに置くか知らされていません。手術中の人、出産直前の人、入院患者が心配で駆けつけてきた家族等、さまざまな設定についての対応が適切であるか、実動の様子を評価係の方が厳しい眼差しでチェックされていました。そして、見つかった新たな課題を共有して次回に反映させることを続けられています。たくさん学びました。ありがとうございました。