12.06.水  
修学旅行通信@〜嘉弥真島で(12/3)
 おはようございます。今日は代休をいただいて自宅にいます。ぐっすり眠り、疲れも取れました。旅行帰りの生徒の皆さんはよく眠れたでしょうか。
 あちこちに保存していた写真をようやく1か所に集めましたので、今日は「修学旅行通信」として、時間を戻してこれまで紹介できていなかった生徒の生き生きとした活動の様子や風景等を引き続き掲載していきます。

 まずは無人島にテントを張って一夜を過ごした43名の朝食の様子と集合写真です。「夜は雨粒がテントに当たる音でなかなか眠れなかったけど、それも経験です。」と笑って答える生徒もいました。みんな少し逞しくなったようです。



12.06.水  
修学旅行通信A〜西表島編1〜夕飯まで(12/2)
 西表島へは最も多くの生徒が行きました(嘉弥真島を除く4、5、6、7組)。少しずつお伝えしましたが、いただいた写真から選んでまとめて紹介します。

 西表島コースの生徒は最も早く集合し、石垣島離島ターミナルから真っ先に西表島に向かいました。男女別の宿舎でしばし自由時間のあと、それぞれ夕飯を食べました。夜の星空観察は中止になりましたが浜辺まで散策しました。



12.06.水  
修学旅行通信B〜西表島編2〜夕飯の様子(12/2)
 西表島での夕飯の様子です。今回の修学旅行の全行程で、西表島コースの男子が泊まったホテルが最も西になります。女子は星砂の浜に近い島の北側のホテルに泊まりました。
 沖縄本島に次いで広い西表島の面積は約290q2、大阪市と東大阪市を合わせたほどあります。



12.06.水  
修学旅行通信C〜西表島編3〜浦内川を上る(12/3)
 2日めは2つの班に分かれて、星砂の浜の散策と浦内川沿いのトレッキングしました。トレッキングは往復およそ3時間の山道を歩くため、由布島で水牛車に乗るコースも用意しました。
 西表島のトレッキングは、日本でここしか見ることのない風景が広がっていることでしょう。あいにくの悪天候で合羽を着て上流へと上っていきました。



12.06.水  
修学旅行通信D〜西表島編4〜滝を見に(12/3)
 浦内川は水量のとても多い川です。めざすはマリュドゥの滝、そしてそこからさらに30分ほど上流のカンピレーの滝です。悪天候で足元が悪く、無理せずマリュドゥの滝で引き返す生徒もいました。
 浦内川の水源は西表島最高峰の古見岳。高さは470mほどですが、想像をはるかにしのぐ水量だったようです。カンピレーの滝まで到着して撮った記念写真を12月3日に掲載しています。参加した生徒は貴重な1枚になったことでしょう。



12.06.水  
修学旅行通信E〜はいむるぶしでの連泊(12/3〜5)
 2日め、3日めは西表島のすぐ東の小浜島にあるリゾートホテル「はいむるぶし」で連泊です。滞在中の主な活動は、プライベートビーチでのマリン体験、竹富島サイクリング、昼のクラスレク、夜の全体レクです。3日めは幸運にも天候に恵まれてすばらしい1日になりました。

 生徒の宿泊棟を中心に「はいむるぶし」の風景を写真で紹介しておきます。すべてが広々としておおらかな気持ちになります。



12.06.水  
修学旅行通信F〜はいむるぶしの風景
 中心にある「センター棟」にフロント、レストラン等があり、その前には水牛がいる池がありました。「いつもまでも美ら海、美ら島、美ら心」をスローガンに西表石垣国立公園内に1979年にオープンしたと聞きます。
 「はいむるぶし(南群星)」は「南十字星」の意味です。

 敷地は400,000m2(40ha)、なんと恩智川治水緑地の面積と一緒です。治水緑地に隣接する私たちの学校も同じ広々とした空の下にあることを再認識し、「いつもでも美ら空、美ら町、美ら心」をスローガンにできるような学校にみんなでしたいなと思いました。



12.06.水  
修学旅行通信G〜ビーチで遊ぶ1(12/4)
 3日めは前半クラス(1〜4組)と後半クラス(5〜7組)に分かれてビーチアクティビティ+クラスレクと竹富島サイクリングを半日ずつ楽しみました。
 ビーチアクティビティはウェットスーツを着てインストラクターの方にロデオボート等をマリンジェットで引っ張ってもらったり、沖に浮かぶシーステーションで遊んだり、とても楽しそうです。



12.06.水  
修学旅行通信H〜ビーチで遊ぶ2(12/4)
 3日めは12月の八重山の日射しを浴びてビーチも海も生徒もキラキラと輝いていました。水温は26℃、波もなく穏やかです。



12.06.水  
修学旅行通信I〜ビーチで遊ぶ3(12/4)
 すぐ前の海カフェでビーチで拾った貝殻などで飾り付けて素敵なフォトフレームを作っている生徒もいます。カフェに続く芝生の丘でドッヂボールや鬼ごっこをしているクラスもあります。大きな丸太で作られたブランコから見える景色は最高です。
 ゆっくりと流れる時間があっという間に過ぎていきました。



12.06.水  
修学旅行通信J〜ともに過ごす時間
 ハワイとほぼ同じ緯度にある八重山の海で、こうして仲間とともに過ごす時間が10年、20年…と時間の経過とともに最もキラキラと輝くことでしょう。晴れて本当に良かったです。



12.06.水  
修学旅行通信K〜クラスレクリエーション(12/4)
 ビーチで遊んだあと、2組はテニスコートに移動してソフトドッヂボールをしました。投げる度にピンクの軽いボールが風にあおられて大きく曲がっていきます。ぐぃーんと曲がったり浮き上がったりととても楽しそうです。
 4組は芝生広場でしっぽ取り。私も鬼になって追いかけましたが、追いつく前に息が切れてしまい全く役に立ちませんでした。(肉離れをする前に)諦める勇気も大事な時もあると思いました。午後から竹富島へ渡ります。



12.06.水  
修学旅行通信L〜カレーライス(12/4)
 3日めの昼ごはんはカレーライス。それぞれ食べたい量を装ってもらいます。身体を動かした後のあったかいご飯とカレーはとても美味しいです。



12.06.水  
修学旅行通信M〜竹富島へ(12/4)
 竹富島へはチャーター便で30分ほどで着きました。竹富島はサンゴ礁でできた石灰岩が隆起した周囲9.2qの平らで小さな島です。戦後島全体が畑になった時代があったので、森はほとんど残っていません。赤レンガとシーサー、たくさんの牛と牧草地が広がる美しい海に囲まれた風景が訪れる人を魅了してやみません。
 この島で自転車を借りて気の向くままに優しい時間を楽しみます。
 



12.06.水  
修学旅行通信N〜竹富島の道(12/4)
 竹富島の港に着いてトイレに行くと小さな貼り紙がしてありました。
 「…不便も離島の特徴。都会にはない不便も楽しんでくださいね。」
 電気水道は石垣島から引き、資源ごみは西表島へ運び、一般ごみは回収していないとのことです。
 港からレンタサイクルのお店まで歩き始めました。たくさんの黒い牛が迎えてくれていました。少し茶色い子牛もいます。信号もないこの島にはたくさんの宝物がありそうです。



12.06.水  
修学旅行通信O〜赤レンガとシーサー(12/4)
 自転車に乗って気ままな班行動が始まりました。竹富島の集落は3つ。赤レンガとシーサーの屋根と四角い石垣がとても印象的です。はいむるぶしの美しさとは全く別の風景が瞳に入ってきました。やはりこの島には大阪から来た私たちが忘れてしまった宝物があるようです。島の人の話が聞きたくなりました。生徒達も何かを感じていることでしょう。



12.06.水  
修学旅行通信P〜コンドイビーチ(12/4)
 竹富島で最も美しいと言われているコンドイビーチを訪れました。オーシャングリーンの海とスカイブルーの空、白い雲とビーチ。他に言葉はありません。通り抜ける風も、潮の香りも、かすかな波の音もこの色の中に溶け込んでいくようです。



12.06.水  
修学旅行通信Q〜生徒とともに(12/4)
 先生も生徒と一緒になってこの景色を楽しみました。美しい海と浜と空。晴れた夜にはおそらく満天の星星が輝くことでしょう。
 「スマホ絶ち海へ山へ」をスローガンにやってきた修学旅行の醍醐味をこの島で感じ取っています。
 お伝えできるいい写真を撮ろうと、常にスマホとカメラを持ち歩いている自分が恥ずかしくなりました。私自身が率先してスローガンに背いているようです。反省しつつ、この旅行が終わるまではと、「ハイ、チーズ!」とシャッターを押し続けています。

 右の写真は、きれいに飛んでる瞬間を撮りたかったのですが、タイミングが合わず背伸びになってしまいました。でも、「これはこれで結構いいなぁ」と思っています。きれいに飛んでいるシーンは生徒からもらって12月4日に載せています。



12.06.水  
修学旅行通信R〜道しるべをたよりに
 道しるべをたよりにカイジ浜や西桟橋へも行きました。島の人たちは心の中に大切な道しるべを持ってられるのではないかと思いました。竹富島を訪れてよかったです。



12.06.水  
修学旅行通信S〜夕焼け、夕飯、全体レク(12/4)
 はいむるぶしに帰った頃はちょうど日が沈もうとしていました。いつのまにかまた雲が広がっていました。
 夕飯は今日もたくさんいただきました。生徒達も満足な顔をしています。「食べ過ぎた、食べ過ぎた」と繰り返している声も聞こえてきました。
 さて、最後の夜は「全体レク」の時間です。文化祭後から有志を募って準備を進めてきました。どんなプログラムか誰が出るのか全く知りません。とても楽しみです。
 体調のすぐれない生徒以外は全員野外広場に集まりました。東の空にまん丸の月が出ています。雨の心配はありません。 
 すり鉢状になった芝生広場のステージにMCの二人が上がり、ライトが眩しく照らしました。



12.06.水  
修学旅行通信21〜MCはプロ級 !? の名コンビ(12/4)
 始めにみんなでジェスチャーゲームです。MCの合図とともに一斉にあちこちで始まりました。どうやらクラスマッチのようですが、見ている側はもう何が何だかわかりません。とにかくみんな楽しそうです。
 次は、○×ゲームです。こちらは見ていて分かりやすい。第一問は「みどり清朋は『清友高校』と『池島高校』がひとつになった。」全員迷うことなく○へ移動。みどりの常識を間違う生徒はいません。

 次は「本物はどっち?」。我こそはと思う6人がステージに上がりました。問題は「ゴディバのチョコかふつうのチョコか」「プレミアムうまい棒かふつうのうまい棒か」の2題。目隠しをして食べ比べて当てます。それにしてもMCの2人はなかなかの腕前です。解答者の答えに切返しの突込みが冴えわたり、広場の皆がどっと笑います。そのままテレビに出ても大丈夫なほどに思ったのは私だけでしょうか。



12.06.水  
修学旅行通信22〜ショータイム(12/4)
 ゲームで盛り上がった後は、コンビ結成○か月?の「すみま」の漫才です。テンポよくネタもしっかりした正統派漫才で、リズミカルなボケとツッコミでみんなを笑いの渦に引き込んでいきました。
 お次はすでに9期生の中では有名なのでしょうか。歌うまコンビによるバラード2曲をしっとりと甘い声で聴かせてくれました。
 次は女子2人によるダンスパフォーマンス。曲が流れ始まってすぐに超高校生級であることは一見にしてわかりました。圧巻の演技が終わると、どよめきとともに大きな拍手が湧き上がっていました。



12.06.水  
修学旅行通信23〜全体レクは大成功(12/4)
 取りは「大根役者」とネーミングした9人のダンスパフォーマンスです。こちらは曲に合わせてキュートなダンス。息もぴったり9人のチームワークのばっちりです。すると、そこへ一人の「おじさん」が登場!?。なんとM先生です。さっきとはまた異なったどよめきが発生。演技が終わるやいなや割れんばかりの拍手喝采の渦でした。

 全体レクは大盛況のうちに終わりました。テンポよく内容も濃く、出た人も見た人も一緒になった時間でした。来年度の文化祭でどんなパフォーマンスとチームワークを見せてくれるのでしょう。とても楽しみです。



12.06.水  
修学旅行通信24〜4日めの朝も元気(12/5)
 最終日の朝になりました。今まで付き添ってきた修学旅行の中で、おそらく一番みんな元気でいるように思います。今朝もビュッフェの朝食を楽しんでいました。だれか誕生日の生徒がいるようです。ロビーで「Happy Birthday」の合唱が聞こえてきました。

 このレストランの名前は「ぬちぐすい」でした。「命の薬=人の愛情や優しさであったり、温かいお風呂であったり、美しい風景など…。心の中が暖かくなって癒されるような出来事」という意味です。おいしいごはんをいっぱい食べたら元気になるのもそのひとつなのでしょう。沖縄ではときどき見かける言葉です。

 昨日のビーチの海カフェのテラスで南と北が逆さまになっている八重山の地図を見つけました。八重山は北回帰線の近くで南半球ではありませんが、この方が八重山らしいなと思いました。ホテルスタッフの皆さんに手を振ってもらいながら、バスに乗ってはいむるぶしを後にしました。



12.06.水  
修学旅行通信25〜グラスボートを楽しむ(12/5)
 クラスごとにチャーター便で石垣島に戻りました。川平湾までバスで移動、グラスボートに乗って海中を自由に泳ぎ回る熱帯魚やいろいろな珊瑚の群落を観察しました。また、浜辺でクラス写真も撮りました。
 川平湾は世界有数の透明度を誇り、島と海と空のグリーン&ブルーのグラデーションがとても美しいところだと聞いていたのでとても楽しみにしていました。あいにくの曇り空でしたが、大阪では決して見ることのない景色が広がっていました。さらに海中は別世界です。船頭さんの解説を聞きながらしばし遊覧を楽しみました。



12.06.水  
修学旅行通信26〜土産物を買いに(12/5)
 離島ターミナルから歩いて行けるところにお店がたくさん並んでいます。生徒たちはそこで最後の八重山を楽しみました。たくさんのお土産物を買い、お昼ごはんを食べ、ぶらぶら街歩きです。
 これから3班に分かれて那覇へ飛び、大型旅客機777JAL2088便に乗って伊丹に帰ります。



12.06.水  
修学旅行通信【最終号】〜那覇から大阪へ
 那覇空港18:05発JAL2088便は機体の到着が遅れているため、搭乗ゲート前で時間待ちをしていました。およそ30分遅れて離陸しましたが、順調に運行し20:50までには解散しました。運行中は機内でもWiFiができるようになっていることを知りませんでした。どんどん便利になっていきます。日本では東京オリンピックを境にAI化が加速度的に進み、20年後には今ある仕事の多くがロボットに代わると言われています。

 そんな時代に八重山へ行ってきました。赤レンガとシーサーと四角い石垣、美ら海に囲まれ島の生活を守ってこられた竹富島の人々は、今の時代をどう思っているのでしょう。
 この旅の終わりに、栞に載せていただいた拙文を掲載して、私もまた考えたいと思っています。

 きらきらと金色に輝く大阪の夜景が眼下に広がってきました。窓際の席にいる生徒が「うわぁ、きれい。やっぱり大阪がいいや。」としみじみと言っているのを目を閉じてにっこりとうなずいて聞いていました。

 現地での生徒たち自身の頑張りはもちろん、保護者の皆様の温かいご協力ご支援をいただきましたおかげでよい旅行ができました。本当にありがとうございます。また、同行してくださいました看護士の直居さん、JTBの方々、写真屋さんにはたくさんお世話になりました。ありがとうございます。そして企画運営やさまざまな事前学習を考え指導されてこられた学年の先生方に敬意を表し、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。きっと、旅の記憶は、生徒たちにとっていつまでも「ぬちぐすい」となることでしょう。


 八重山に思う                 

「カーチーベー」…沖縄で夏の到来を告げる強い南風のことだ。沖縄でこの風が吹くと、そのおよそ1か月後に大阪の梅雨が明けることが多い。9期生が学ぶ3階の廊下に、八重山列島の地図と 照てる坊主が一緒に飾られたのは、まだカーチーベーが吹く前だった。
 いよいよ楽しみにしていた八重山への旅が始まる。

 日本列島は実に広い。大阪から那覇まで1,200q、さらに400q以上も先に八重山の島々はある。石垣島から与那国島まで、西表島、竹富島など大小23の島が、オーシャンブルーの海原を突き抜けて、熱帯雨林の森やサンゴの砂浜をつくっている。「海」「空」「森」「砂」「光」「風」「水」「波」「音」「星」…最果ての島、八重山の自然が語る言葉は私たちを魅了し、圧倒してやまないであろう。
「私が自分を知る一切のものを学び得たのは野原や森の外気の中のことである(ロダン)」と言われる感覚が自ずと湧き出してくる体験をさせてあげたいーそれが「なぜ八重山か」に対する答えである。
 沖縄本島の南端摩文仁の丘に「平和の礎」がある。世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人241,468名の名前が刻まれている。沖縄県出身者は149,456人、その中には、石垣市4,400人、竹富町1,144人、与那国町701人の名前がある。伝え聞く悲惨な戦史の中でも「醜さの極致」として特筆される激しい殺りくが行われた沖縄戦は八重山の人々も飲みこんだ。ここには想像を絶する悲しい歴史がある。
 生きるとは何か、豊かさとは何か。平和とは何か。ほんものの自然にどっぷりと浸かりながら、人間の社会について考える。自分が生きる道を考える、終わりのない旅を始めることである。
「なぜ八重山か」に対するもう一つの答えである。
 仲間と寝食を共にし、いっぱい学び、いっぱい遊び、体いっぱいに美ら海を満喫するこの旅が実現できますのも、保護者のみなさまのご理解と多大なるご支援があってのことと、この場をお借りして心より感謝申し上げます。生徒にとってかけがえのない旅になりますことを願っております。