2年「世界史A」
3時間めは、2年2組の世界史Aの授業を見学しました。担当はM先生、世界史Aは必履修科目で2年生全員がクラス単位で授業を受けています。2組は欠席ゼロ、みんな元気です。
今日は「地中海帝国ローマの完成と帝国の解体」について。黒板には当時のローマ帝国の勢力が及んだ地図と皇帝の肖像画が貼ってあります。
はじめに、先生が大きな写真を1枚ずつ見せながら皆に尋ねます。
「これは何?」
生徒はそれぞれ元気に答えます。正解は「コロシアム」「水道橋」「アッピア街道」「凱旋門」。どれもローマ帝国時代につくられたものだそうです。広大な属州と奴隷の流入。帝国ローマは繁栄を極めますが、豊かな国になればなるほど侵略者はやってくるもので、ゲルマン人の侵入やササン朝の侵略等に属州が脅かされるようになり、状況が変わります。やがてローマは東西に分裂、解体していきます。
M先生はたくさんの例を挙げながら、時間の経過とともにどんな出来事が起きたか、なぜ起きたか、ということを分かりやすく説明されていきます。50分間ほとんど喋り続けているように感じるほど、とにかく先生が元気いっぱいで楽しそうです。知らず知らずのうちに、生徒たちはM先生のペースに乗っていきます。あっという間の50分でした。
日本では、ようやく国ができ始めたころ、地中海ではすでに大帝国ローマが巨大な勢力を持っていたとは思いもつかなかったことでしょう。そもそも地球という概念が日本ではいつごろできたのでしょう。人間の歴史を紐解いていくことは決して容易くはないと改めて感じました。ありがとうございました。