11.03.金  
future〜不可能を可能に〜
 文化の日、よく晴れました。今日は午前中はヒューマンライツフォーラム2017に参加するため今宮高校に、午後からは車いすダンスパフォーマンスに出演する生徒を応援しに奈良文化会館国際ホールに行って来ました。
 
 ヒューマンライツフォーラムは、大阪高校部落解放研究集会として始まり、今年で32回めになります。主催は生徒実行委員会。部落問題をはじめとする人権問題について研究・発表・体験・討論などを行い、他校の人たちとの交流を深め、「人権文化を創造する仲間づくり」をすすめることを目的としています。
 今年度の大会テーマはfuture〜不可能を可能に〜。「現代の部落問題」、「支援の必要な人たちを知ってほしい」、「韓国朝鮮について」、「平和」、「スマホ問題」の5つの課題についての発表があります。生徒実行委員会のメンバーが、5月から何度も集まって話し合いを重ね、準備をしてきたとのことです。

 このような生徒が主体となったひとつな学校に留まらない学びのネットワークがあること、その取り組みと発表を参加者皆で共有できることは、素晴らしいとつくづく感じます。

 今日は理科のY先生と一緒に参加し、私は昼から奈良へ向かいましたが、2チームの発表が聴けてよかったです。本校でも生徒が互いの違いを尊重して認めあい、支えあい、高めあうような集団づくりを、生徒自身が進めていくような取り組みをもっとたくさんしていきたいと考えているところです。

 実行委員会のみなさん、ありがとうございました。



11.03.金  
彼方の光
 前に紹介しました3年生の米村一輝さんが所属するジェネシス オブ エンターテイメントによる「車いすダンスパフォーマンス」の公演が午後3時半から奈良県文化会館国際ホールで行われました。9月1日に開催された「第32回国民文化祭・なら2017」「第17回全国障がい者芸術・文化祭なら大会」は大詰めを迎え、会場は大いに賑わっていました。

 ジェネシスのステージは圧巻でした。何とも言えない感銘と感動が湧き出して止まりません。

 今日のステージは特別でした。公募により集まった一般の16人が、8月からワークショップに通い、3か月間の特訓の成果の発表の場でもありました。16名のダンス曲は「彼方の光」。青白く煙る光に包まれて、幻想的で厳かなパフォーマンスを披露してくれました。米村さんも一緒です。

 高校生ダンサーは米村さん一人のようです。大学生1回生の方とインタビューの時間もありました。「高校生です」と彼が答えた時、会場にどよめきのような声があちこちから聞こえてきました。彼のパフォーマンスが素晴らしいことを証明しています。



11.03.金  
仲間とともに
 公演はさらに会場と一体になっていきます。「少し身体を動かして」と、大きな3つのゴム風船がステージから会場に向かって放たれました。「全員風船をさわってくださいね!」とリーダーの鈴木さん。一段と場内が明るくなりました。

 また、会場から飛び入り参加でダンスの体験です。「やってみたい人!」「はいはい!」「では、そこの白いトレーナーの方」…。有志8名の方がステージに上がり、ダンス体験です。なんとスペシャルゲストのせんと君も登場です。楽しい時間。でも、車いすに乗ってダンスをするのは、とても難しそうです。

 そして、再びジェネシスの見事なダンス。車いすに乗り、くるくるくるとまるでフィギアスケートを見ているようです。相方との息もぴったりです。

 感動のうちにアンコールも終わり感動のフィナーレです。そして、幕が下りました。

 「はじめは『喜び』と『怒り』しかなかった。やがて、『悲しい自分』を知った時、孤独になった。でも、隣に『仲間』がいた。」
 
 午前に参加したヒューマンライツフォーラムでも繰り返し聞きました。「仲間」は多くの場面で最も重要なことばとして出てきます。米村さんの周りのたくさんの「仲間」を見ました。米村さんもまた誰かの「仲間」です。

 素晴らしいダンスパフォーマンスと素敵な時間をありがとうございました。生徒の皆にもぜひ観てもらいたいと思いました。



11.03.金  
学校では
 夕方、教頭先生からメールが届きました。学校ではいつものように部活動や講習で元気に頑張っているとのことです。三連休の初日、それぞれの文化の日を生徒は過ごしているようです。