11.21.火  
澄みわたる
 凛凛と佇む空気をうす黄色の光が貫いて町がきらきらと光っています。昨日は、金剛山から昨年より約1か月も早い初冠雪の知らせがやってきました。暦の上では明日は「小雪」。季節どおり冷え込んだ朝になりましたが、空は青々と澄みわたり、霞もなく穏やかです。
 今週の授業日は3日間だけですが、2年生は週末から期末考査が始まり、1、3年生も考査1週間前を迎え、学校全体が勉強モードに入っています。



11.21.火  
和文英訳を頑張る〜3年「英語読解演習」
 今日は午後の3時間の授業を見学しました。5時間めは学校設定科目の3年「英語読解演習」、担当はK先生です。生徒は19人、ゆったりと少人数でアットホームな雰囲気です。始めに宿題の和文英訳5題の答案を指名された5人が各々黒板に書きます。
1.金持ちは貧しい人を助けるべきだ。
2.彼は自分が入学試験に合格したことを聞いてとても興奮している。
3.時間が遅かったが、私たちは彼の自宅を訪ねることにした。
4.その電車はあまりに混雑していたので、私はほとんど身動きできなかった。
5.あの有名な古いオーストリアのバイオリンは100万ドルで売れた。
 それぞれ英語らしい言い回しを知っていれば簡単にできる問題のようです。例えば、「the+形容詞」で「〜な人たち」、「形容詞+as+S+V」で「〜ではあるが」は知っておくととても便利そうです。
 指名された生徒が前で黒板に答えを書いている間、他の生徒たちは教え合いをしています。全員書いて席についたら、早速先生が確認していきます。

 続いて今日の範囲です。和文英訳のポイントの一つは、「いかに簡単な単語を使って日本語と同じ意味になるような言い回しができるか」にあるでしょう。K先生は一問一問丁寧に説明しながら生徒の様子を見て進んでいきます。すでに進路が決まっている生徒も、卒業するまでに英語に親しんでほしいと願っています。



11.21.火  
1年「現代社会」〜平和主義と国の安全について〜
 6時間めは1年4組の「現代社会」を見学しました。担当はN先生です。
 まずは週明けの小テスト「時事問題C」。B5用紙を3つに切った小さな紙に穴埋め問題が6問。「日ごろ新聞やニュースを見ていたら分かる。」と先生。質問は基本的なもの、大人も正確に覚えてなさそうなもの、ユニークなものとなかなか面白いです。2分30秒で打ち切り、すぐにみんなで答え合わせをしました。毎回クラスに数人は全問正解者がいるそうです。
 「11月1日の首相指名選挙で安倍晋三首相が第(@ )代内閣総理大臣に就任した。4日、プロ野球の日本シリーズが行われ、(A〈フルネーム〉)が日本一に輝いた。5日(B〈ファーストネームも〉)大統領が来日し、安倍晋三首相とともに会談を行った。10日(C )が最も売れた液体タイプの芳香消臭剤としてギネス世界記録に認定された。11日、大筋合意を再確認した環太平洋パートナーシップ協定の参加国数から(D )と呼ぶ。12日安倍総理は東南アジア諸国に加え、アメリカや中国が参加する東南アジア諸国連合(E )関連首脳会議に出席するため滞在先のベトナムを発ち、次の訪問先であるフィリピンに到着した。」

 さて、今日の本題は「平和主義と国の安全」。憲法の条文を確認し、教科書の本文や資料集を見ながら、「平和」や「安全」とはどんな状態を言うのか考えます。

 世界平和を願うのなら、私たちが知っておくべきことはたくさんありそうです。
 



11.21.火  
7時間めも頑張る〜1年「国語総合A」
 火曜日は7時間めまで授業があります。今日は1年4組「国語総合A(現代文)」を見学しました。担当はM先生、4組を見学するのは2時間連続です。
 
 題材は角田光代さんの「旅する本」。古本屋の主人に「あんたこれ売っちゃうの?」「あんた、本当にいいの、これを売っちゃって。」と訊かれた本を、後に二度も異郷の古本屋で見つけることになるという話で、本当にありそうで、でもあったらたいそう怖ろしくも感じます。

 休み明けの7時間め、眠気覚ましにとM先生が「ペアになって教科書の音読をするように」と指示されました。すると、さっとペアになったかと思うとたくさんの大きな声が教室中に充満しました。みんなしっかり大きな声を出して読んでいるので感心しました。
 さて、主人は何故たくさんある中から1冊だけ「これを売るのか」としつこく2度も訊いたのでしょう。古本屋の主人とはどんな人なのでしょう。読み手の想像力が掻き立てられます。

 7時間めとはいえ、最後まで生徒も頑張っていました。