2年「現代文B」〜こゝろ〜
6時間めに2年5組の「現代文B」の授業を見学しました。担当はM先生です。はじめに漢字の熟語の書き取りテストです。今日の範囲で間違いやすい箇所を先生と一緒に確認していきます。最近パソコンばかり使っているためか、読めても書けない漢字がたくさんあるような気がします。
一通り見直したところで、先生の「もう始めていいですか。」の声に、「もう少し時間ください。」と生徒の声。「じゃあ、あと2分待ちます。」生徒は皆、テスト範囲のページを凝視していました。
テストの問題は書き取りだけでなく、その熟語の意味も答えるようになっていました。3分でやって即回収。生徒の皆さんはできたでしょうか。このように現代文の授業で週1回のペースで漢字テストを行っています。
さて、今日は漱石の「こゝろ」のまとめの授業です。漱石の長編小説の中で、「こゝろ」は高校現代文の教材として最も多く扱われてきたと言えます。また、映画やTVドラマ、演劇にもなった作品です。「先生」、「Kと私」。漱石の激しい葛藤が登場人物に投影され、表情や行動、言葉の一つひとつに見え隠れする暗示が、読み手の想像力を強く掻き立ててくれるからでしょう。
Kの「最も落ち着いた驚き」と「微笑み」。
「どうしてKは微笑んだのでしょう。」先生の生徒への発問です。じっくり時間をかけて考えたいところです。M先生は、「やっと死ぬ気にさせてくれたと『私』に感謝しているのかもしれない。」と話されていました。