11.13.月  
朝の挨拶運動
 今日と明日の2日間、8時10分から30分まで「朝の挨拶運動」を行います。生徒会執行部と各クラス生活委員のメンバーが下足ロッカーのある2か所に分かれて、登校してきた生徒に挨拶をします。
 「おはようございます。」
 先着100名にはポケットティッシュが渡されました。「こころの再生府民運動」で大阪府からいただいたものです。

 正門に出ると、地域の方がまた交通安全パトロールに来てくださっていました。「治水緑地の山側の縁を通って登校してくる生徒の自転車が横に広がっていることが多いので。」と注意してくださいました。たまにしか車が通らないので安心してしまっているのかもしれませんが、自転車走行時は一列で左側通行を守ってください。

 雲一つない晴天に恵まれました。元気に一日が始まります。



11.13.月  
2年「英語理解」〜態〜
 今日は2、4、5、6時間めの授業を見学する予定です。英語、数学、体育、生物とバラエティ豊かで楽しみです。

 まず、2時間めに2年生人文探究専門コースの生徒の半数の20人を対象とするT先生の「英語理解」です。
 今日のテーマは「態」。はじめに宿題の英文和訳を音読しながら確認していきます。

 Was this bag made in Itaiy? (この鞄はイタリアで作られたのですか。)
 Who was invited to the party?(誰がそのパーティに招待されたのですか。)
 When was built this bridge? (この橋はいつ建てられたのですか。)

 英語はテンポとリズムが大切。大きな声で音読してすぐ和訳しながら、
「受動態⇔能動態」の書き換えが一瞬でできるようになるのが目標です。

 「SVOOのパターンの英文は『能動態⇒受動態』の書き換えに注意でしたね。」とT先生。
 
 Jim was sent the Christmas card by Mary.
 The Christmas card was sent (to) Jim by Mary.

 T先生は続けます。書き換えの問い15題の番号を黒板に書いて、
 「さあ、前に出て答えを書いてください。誰が何番かは早い者勝ちです。」
 その瞬間、生徒が一斉に黒板へ殺到。しかし、問題の取り合いではなく、見事に分担して坦々と答えを書いていきます。素晴らしいチームワークです。

 黒板が答えの英文で埋め尽くされました。そして書いた人が順番に音読して和訳をしていきます。

 The old castle was built in the 16th century.
 その古城は16世紀に建てられました。「古城」とはなかなかいい訳ですね、とT先生。アットホームな感じで楽しく学びながら、否定文や疑問文、助動詞や疑問詞を含む英文も、態の書き換えが正確にできるようになっていきます。



11.13.月  
2年「数学U」〜3次関数のグラフを描く〜
 4時間めは、2年2組の必修科目「数学U」を見学しました。担当はY先生、全員出席です。
 今日は3次関数のグラフを描くことが目標です。はじめに宿題の答え合わせをしながら前回の学習内容を確認です。増減表の書き方、極大値・極小値の求め方など、微分を使ってしたことをチェックしました。

 そして本題。教科書の練習問題を使ってグラフを描くところまで一緒に行います。

 y=−2x3−3x2+1
 f(x)=−2x3−3x2+1とおくと、
 f´(x)=−6x2−6x=−6x(x+1)となり、
 f´(x)=0のとき、x=−1、0
 f´(x)>0のとき、符号に注意しながら不等式を解いて、−1<x<0
 f´(x)<0のとき、x<−1、x>0
 これで増減表が書けてグラフが描けます。もちろん極大値、極小値の座標も求めておきます。グラフを描くときにはx軸やY軸とグラフとの交点も注意しておく方がよいでしょう。この問題ではx=1/2のとき、Y=0となります。
 グラフの描き方が分かったところで早速問題演習です。

 Y先生の説明は端的で分かりやすく、また、問題演習の間も一人ひとり丁寧にアドバイスをされていました。



11.13.月  
1年「体育」〜ハードル走〜
 午後に入っても雲もなく穏やかです。5時間めは、N先生の1年6組女子「体育」を見学しました。
 この授業も、「ボイスリーダー」と呼ばれる2人が前に出て、準備体操、補強、ジョグを先導します。「リーダーシップをとり、表現力を養う」ことを目的として、すべての体育の授業でボイスリーダーが活躍しています。生徒の中ではすっかり定着していて、いつも希望者が多くいます。

 さて、今日のテーマは「ハードル走」です。女子100mハードルの正式種目では、スタートから第1ハードルまでが13.0m。そこから8.5m間隔で置かれた高さ84.0pのハードルを全部で10台越えてゴールします。速く走るにはハードル間を3歩で走ります。しかし、もちろんこれは陸上競技会での話です。

 授業では、バーを抜いて倒してハードルの高さを極力低くし、ハードル間を4、5、6、7mの4通りにして3台ずつ置いて並べ、どのハードル間が自分に合うか試してみます。
 次にハードル間の距離を5、5.5、6、6.5mの4通りに変えて、一人4本走り抜けます。なかなかスムーズに3台のハードルを越えていくのは難しいようです。
 最後にバーをつけてハードルを立て、1本だけ走り抜ける練習をしました。高さは400mハードルと同じ一番低くしてありますが、急に恐怖心に襲われる生徒が多くいました。

 雨天等のためグラウンドで体育ができないことが多く、N先生はハードルの授業時間の確保に苦心されていました。それでも最後に50m走の計測をしようと考えられていました。生徒も回数を重ねるごとに慣れてくるでしょう。頑張ってください。



11.13.月  
3年「生物」@〜光合成色素の分離実験〜
 6時間めの3年「生物」の授業は生物実験室での実験です。担当はK先生とY先生。テーマは「光合成色素の分離〜薄層クロマトグラフィーを用いて〜」です。
 
 薄層クロマトグラフィー(TLCシート)は結構高価で、なかなか高校の実験で使うことはありません。ヘマトクリット管やマイクロチューブも用意してあり、実験器具はばっちりです。今日は素晴らしい実験に参加することができました。

 実験の目的は、緑色植物の葉緑体に含まれる光合成色素を分離し、どんな色素が含まれているか判定することです。私も授業で同じ内容の実験をしたことがありますが、せいぜい3〜4種類の分離を確認する程度でした。今日はなんと7種もの分離が確認できるとのこと。実際にできれば「素晴らしい!」の一言です。

 はじめに、作業手順を細かく丁寧にプロジェクターに映し出しながら、説明していかれました。みんなきちんと聴いています。身を乗り出して聴いている人もいます。



11.13.月  
3年「生物」A〜光合成色素の分離実験〜
 使用する植物はビヨウヤナギです。正門から食堂の方へ少し行ったところにあります。春に黄色いきれいな花をたくさんつけますが、今月初めに一輪だけぽつんと咲いていたので写真を撮っていました。このような季節外れの花のことを「帰り花」「忘れ花」などと言うそうです。

 この葉をハサミで細かく切って、シリカゲルと一緒に乳鉢に入れて擦りつぶします。すると、葉の水分がシリカゲルに吸収されて全体が抹茶色の粉末になりました。

 これをマイクロチューブに入れて、ここにジエチルエーテルを加えて混ぜ、色素を抽出させます。生徒は班ごとに互いに協力してうまく進めています。



11.13.月  
3年「生物」B〜光合成色素の分離実験〜
 マイクロチューブの中はきれいに2層に分離しています。その上層に抽出された色素が含まれています。これをヘマトクリット管で吸い取り、TLCシートの原点に広がらないよう注意しながら、5〜6滴垂らします。あとは、エーテルとアセトンを7:3の割合で混合した展開液の入った管瓶にシートをまっすぐに立てかけて、展開溶液が浸み込んで上昇するのをじっと観察します。

 すると、何ということでしょう。

 プリントに書いてあるとおりの7つの色素を、それぞれの定位置にしっかり確認することができました。色調が灰色のフィオフィチンまでもが確認できるとは思いもしませんでした。それぞれ着色が見られた位置を測り、計算してどの色素か当てます。

 これほど見事な結果が出るのは、実験材料や器具が優れていること、操作手順や操作スキルに問題がないからでしょう。しかも、失敗した班は一つもありませんでした。操作手順の説明や注意がきちんと守られていたことの証です。



11.13.月  
3年「生物」C〜光合成色素の分離実験〜
 最後に実験のまとめとなるK先生の演示実験です。教卓の実験台に電球と直視型分光器とCCDカメラをセットして、スクリーンに電球の光を分光器に通してできた虹色のスペクトルをスクリーンに映し出しました。
 次に抽出された色素の入った液体を電球の光に当てて、通過した光を分光器に通したらスペクトルはどうなるか、みんなで確認しました。
 すると、スペクトルの両端、すなわち紫と赤の光がぐっと減りました。お見事です。

 これは、光合成に使う光は、紫や赤色の光が主であることを示しています。だから葉っぱが緑色に見えるのでしょう。

 実験は50分で後片付けも含めてぴったり終わりました。生徒の達成感も多いようです。K先生はこの実験の準備にどれだけ時間をかけられたのでしょう。素晴らしい内容の実験でした。ありがとうございました。