11.10.金  
パンジーが植えられました
 爽やかな青空に包まれ、ぽかぽかと日向ぼっこをしたくなる陽気です。

 今朝、正門を入った両側の花壇に、白、黄、えび茶色のかわいいパンジーの花苗をたくさん植えていただきました。水と空気と冬の光をいっぱい浴びて、春には大きな株になって花をたくさんつけることでしょう。いつも校庭の草木の世話をしてくださっているHiさん、Haさん、Yさんありがとうございます。

 すぐそばの桜の枝を見ると、紅に色づいた葉が落ちたところに小さな新芽がしっかりついています。草木は冬構えをしながら、もう春の支度を始めています。



11.10.金  
1年「書道T」〜創作〜
 1時間め、S先生の1年生「書道T」の授業を見学しました。
 今日からいよいよ創作です。これまでの臨書と違って、字に表情をつけて書きます。最初の第一歩をどんなふうに教えられるのか…、まさに目から鱗が落ちる授業でした。

 「『雨』という漢字を半紙に大きく書いてください。」

 S先生は半紙をいつもよりたくさん用意させました。ほとんどの生徒が半紙を縦に使い、臨書をしている時と同じように書いています。

 「半紙を横に使ってもいいんです。そして、自分が想像した雨を字に表現してみましょう。例えば、線の太さを変えたり、書く速さを変えたり、また、にじみやかすれも全然構いません。その一つひとつが表情になるのです。」

 すると、今度はいろんな「雨」ができました。書画カメラで映し出しながら、
「○○さん、これは、どんな雨ですか。」「◇◇さん、これはどんな雨?」
それぞれ答えが返ってきます。次に先生の書がいくつか映し出されました。激しさを表す場合は、太い線、かすれやにじみ等、字に勢いをつけて書くといいようです。

 「では、次に『風』を書いてみましょう。どんな風をイメージしますか。」

 私も書いてみたくなります。



11.10.金  
字に表情を入れる
 「風を『風』という一字で表現する。」

 臨書と違い、一気にレベルアップ、書家になったような気分になりそうです。さあ、生徒はどんな「風」を想像し、どんな風を書いたのでしょう。中にはきらりと光る作品もありました。学校にいると、生徒の素晴らしい才能に驚嘆することは珍しくありません。

 授業はどんどん進んでいきます。「次に仮名を書いてみましょう。半紙に『やさしい』」と書いてください。目標は「漢字仮名まじりの書」です。次に「やさしい風」と「はげしい風」を書きました。すでに結構いい感じの筆遣いの生徒もいます。それぞれの「やさしい風」「はげしい風」ができあがりました。

 「これは、音楽で言うと『作曲』のようなものです。」

 心に響く名言です。ちょっとジーンときました。

 「歌詞に曲をつけるとたちまち豊かな表情となって言葉が彩られます。」

 時間の終わりに、「千里の道も一歩から始まる」を書き始めました。この課題の最終目標は、自分の好きな言葉を書いてカレンダーにすることです。作品は展示するとのこと、とても楽しみです。



11.10.金  
3年「日本史演習」
 2時間めは、H先生の3年生「日本史演習」です。時代は昭和、日本が第二次世界大戦へと突入していく所です。

 この授業を選択している生徒の多くは、入試で必要のようです。授業は前回の復習から始まりました。

@「日本はこの時すでに日中戦争を行っていました。いつからですか。」「777。」
A「そう、1937年7月7日ですね。日本軍は首都を落したが、なかなか収拾できなかったのはなぜですか。」「蒋介石が率いる国民政府が重慶に逃れてアメリカやイギリスなどから物資の援助を受けてなかなか倒せなかった。」
B「その援助を何と言いますか。」「援蒋ルート。」
 先生が訊くとすぐに生徒が答えます。きちんと前回の授業の内容が定着しています。多くの生徒が上記の質問には同じように答えられそうな雰囲気です。

 地歴や理科の資料集や図解は、教科書よりずっと詳しく難しいことも掲載されています。H先生の授業は頻繁にその資料集を使いながら、詳しく時代の流れを掌握していきます。居眠りをする生徒は皆無、皆授業に集中しています。授業は1941年12月8日へと進んでいきました。

 第二次世界大戦を経験した人は、生徒はもちろん本校の教職員に一人もいません。だれも知らないことを史実として何を信じればよいのでしょう。学校で学ぶ教科書に書かれてある内容がいかに歴史教育では重大であるかが分かります。そして、学ぶ側も、教える側も、何のために学ぶのか、教えるのかをしっかり自分の中に持っておくことが大切です。



11.10.金  
1年「英語表現T」
 3時間めは、1年生「英語表現T」の授業です。担当はO先生。2クラス3展開の習熟度別編成で授業を行っています。

 はじめに黒板に「☆学ぶこと:動名詞(動詞の原型+ing)」とはっきり書かれました。さらに、「【特徴】@名詞の性質を持つ A動詞の性質を持つ 【訳】〜すること」と明記されました。生徒もきちんとノートに書きます。これで、今日は何を学ぶのかはっきりしました。

 「@名詞の性質を持つ」とはどういうことか。→「S、V、Cになれる。」
 「A動詞の性質を持つ」とはどういうことか。→「Oを持つことがある。」

 そして、それぞれ順番に、簡単に分かる例文が紹介されます。

 説明の後、練習問題をやってみます。授業の始めから隣の列の人と机をくっつけているので、いつでも教え合いができる状態になっています。当てられた人が前で黒板に答えを書きます。全員正解、皆よく理解しています。

 さらに、動名詞が目的語として不定詞をとることができることや、前置詞の目的語として使われることを例示し、また、確認の問題演習を行っていました。

 説明が端的でまとまっていてとても分かりやすい授業でした。



11.10.金  
ありがとうございました
 明日は池島音楽祭です。放課後、池島小学校体育館へ会場設営のお手伝いに行ってきました。すると、野球部の3人が、続いて男子バスケットボール部のみんなが来て、一緒に椅子並べをしてくれました。ありがとうございます。とても嬉しかったです。

 帰り道、夕日に照らされて、治水緑地のすすき野が金色に輝いています。

「よぉーおっ!」2年生の自転車置き場のほうから、清朋太鼓の勇ましい掛け声が聞こえてきます。地域の音楽祭の準備の帰り道、人の温もりを感じ、キラキラと眩しく輝く光の世界に包まれ、ドーンドーンと太鼓の音。こんなに身近に、こんなに素晴らしい、素敵な時があります。


 学校に戻り、しばらくすると、漢字検定終了の放送が流れました。2級1人、準2級12人、3級5人、計18名(1年6人、2年10人、3年2人)の生徒が受検したとのこと。頑張っている人に拍手、チャレンジするハートに頭が下がります。