10.27.金  
創立十周年記念誌ができました
 今朝も気持ちの良い朝になりました。週末を迎え、いよいよ明日は創立十周年記念式典の開催日です。天気が少し心配ですが、準備も整いました。

 担当の先生方で作成していただいていました記念誌もでき、昨日、記念マフラータオルと一緒に生徒に配付しました。1ページ、1ページと開けながら、清友、池島の伝統を受け継ぎ、明日こうして記念式典を開催できることを嬉しく思い、また、本校教育に関われた多くの方々の期待を裏切らないようにと、改めて重責を感じているところです。

 ご多用のところご来賓の方々も多く来られます。生徒は2時間めまで授業を受けてから移動します。開場は13時、25分から清朋太鼓部の演奏で始まります。
 



10.27.金  
1年「国語総合A」@
 今日は2、3、4時間めの3時間授業見学をしました。
 
 2時間めは、O先生の1年性「国語総合A」です。みんな元気に全員出席しています。「起立、礼」のあと、すぐに漢字の3分間テスト。漢字の書き取りと読みかたを問う10題です。時間が来ればすぐに後ろの席の人が集めて提出しました。
 「では、@ができた人は?」と先生がクラスの皆に訊くと、「はい、はい、はい」とあちこちで手が上がります。「では、○○さん。」というように、AからIまで、次々と当ててもらった人が前に出て黒板に解答を書きます。高校の授業では、あまり見かけないと思うほどとても活発です。
 
 答えがすべて出揃ったところで、先生が漢字テストのまとめをされていました。



10.27.金  
1年「国語総合A」A
 さて、本題は評論の読解です。題材は 鷲田 清一さんの「自分の身体」です。O先生が切り出されました。
「今日は創立十周年記念ということで『評論読解大会』をします。さあ、40人いるから机を動かして4人ずつの班になってください。」
 生徒は慣れているのでしょう。すぐにさっと4人の班ができました。そして、1枚の問題プリントが全員に配られました。
「では、みなさん教科書144頁を開けてください。これはチーム戦だから答えを自分が知っていても、他の人が知らなかったらあきません。全員が真剣に頭を動かして考えてください。一番たくさん正解した班には、何か豪華な何かがあるかもしれません。」
 こう言われると、「何か」はないと分かっていてもテンションが上がってきます。生徒たちは考え始めました。問題は結構難しく感じました。さて、たくさん正解を導き出す班が出てくるでしょうか。

 「評論文というのは、世間一般がふつう考えていることについて、自分は異なる考えを持っていることを文章にしている、ということを頭に入れておくことが大切です。」

 ここでは、どんな内容についてなのでしょう。4人の話し合いが始まりました。



10.27.金  
1年「国語総合A」B
 筆者は、「自分の身体は世間一般が思っているよりもずっと、自分の身体について持っている情報はとても貧弱である。」と言っています。例えば、体の表面(首から上)、背中、内部、さらには自分の表情さえも、実は直接見ることができない。そしてこう述べられていました。
「他人が私を私として認めてくれる時の、その顔、それを、私は終生じかに見ることはできない。自分の顔というのは、それに逐一反応する他人の表情を介して、想像ないしは解釈するしかないものなのである。」

 なるほど、その通りだと思いました。評論を書かれる人の感性は、とても豊かで、鋭利です。そして、そのことを分かりやすい言葉でズバリと言い貫く「知性」に圧倒されます。「知性」の「知」は「口で矢のようにズバリと言い貫く」という字形であることを、また思い出しました。

 15分のチームプレーの時間が終わりました。各班発表の時間です。1問ずつ回答を答えていきます。能動的で主体的な学びがいっぱいの授業でした。

 プリントには漢字の問題も入っていました。授業の終わりに、また、「はい、はい」と手が上がっていました。



10.27.金  
研究授業〜2年「生物基礎」@
 3時間めは、初任のY先生の研究授業です。理科の先生を中心に見学の先生で教室の後ろがいっぱいです。
 2年生「生物基礎」、先日見学したA先生の授業のちょうど続きの範囲です。今日の授業の目標は、@DNAの塩基配列からmRNAの塩基配列を経てアミノ酸の塩基配列へという情報の流れ(セントラルドグマ)を理解させることと、Aセントラルドグマによって『合成されたタンパク質が生命現象を支えていることを見出させることの2つです。

 Y先生は電子黒板をうまく使いながら、前回の復習をしつつ、命題の提示へと運んでいきます。まず、私たちの肌細胞のDNAの転写されない側の塩基配列を示して、対になる塩基配列を書かせ、転写・翻訳されてできたタンパク質がコラーゲンではなく、別のタンパク質になることを、2〜3人のグループ学習の形式をとりながら理解させようと進められています。



10.27.金  
研究授業〜2年「生物基礎」A
 この授業に関わらず、どの授業でもペアワークやグループワークをすると、生徒の頭がよく動いているのが分かります。Y先生は電子黒板のタイマー表示機能も使い、時間の管理もバッチリです。

 今日の最終課題は、少し難しかったようです。ヒントを小出しにしながら、何とか先生が求める解答にたどり着いていました。
 タンパク質の合成は、実に見事な製造工場になっていることを実感できるでしょうか。私たちの肉眼では見ることのできないミクロの世界で、奇跡としか言いようのないタンパク質の合成が、たくさんの細胞で今もせっせと行われています。
 ほんの僅かでも設計図と異なるものを作ってはいけないし、少しでも設計図が違っても大変なことになります。

 このようなことは、長い人間の歴史の中でごく最近分かってきたことです。科学の世界では、まだまだ分からないことがたくさんありますが、次々に解明されて、新しい技術も獲得されています。この先どうなっていくのでしょう。知らなかったことが分かること、できなかったことができるようになることが良いことばかりでありますように、と願っています。



10.27.金  
2年「日本史B」@
 4時間めは、I先生の日本史Bの授業を見学しました。I先生の授業は、最初の2分で宿題の確認をした後、毎時間生徒の発表から始まります。前回の授業で学んだことを5分にまとめてKP法(紙芝居プレゼンテーション)で発表します。発表者は前の時間の終わりに決まります。ですから、当たった人は次の時間までに準備をしなければなりません。

 「プレゼンテーション」はまさに、聴く人への「プレゼント」です。相手の瞳を見て、表情豊かに分かりやすい言葉で端的に伝えることが求められます。もちろん、黒板に貼るツールも、一番後ろの席からでも見えるように文字の大きさ等注意をすることが求められます。また、聴く側の態度も大切です。

 発表の様子をライブカメラで撮影し、それをリアルタイムで投影しています。発表者と聴く人も映し出されています。何か、小さなテレビ局のようです。
 今日の発表者は頑張っていましたが、少し準備不足のようでした。聴く側の姿勢はお見事です。全員が発表者の方を向いてしっかり聴いていました。

 先生が撮影したVTRを必要に応じて再生し、コメントを言われます。



10.27.金  
2年「日本史B」A
 発表の振り返りが終わり、今日の講義が始まりました。テーマは「松形財政が与えた影響は?」
 きびしい緊縮財政をとったため、深刻な不況になり、米や生糸の価格の下落が著しく、農村は大きな打撃を受け、自作農が没落して地主への土地集中が大幅に進むという農民層の分解が激しくなったという事態に陥ったとのことです。

 そして、この後どうなっていくのか、急進的な自由党と農民の不満とが結びつき…。
I先生のテンポの良い講義が続きます。



10.27.金  
2年「日本史B」B
 講義は5分前にピタリと終わります。残りの時間で、本時の授業内容の振り返りをペアで行います。「どんなことが起きたのか。なぜ起きたのか。だれが大きく関わっていたのか。そしてどうなったか。」など、ペアで言い合っていました。

 そして最後に先生がまとめをして、次回の発表者を指名します。次回はラグビー部のIさんです。10月31日(火)4時間め、頑張ってください。

 生徒全員が、始めから終わりまで積極的に授業に参加していて素晴らしい学びの態度でした。