10.26.木  
秋霞
 久しぶりに雲ひとつない朝になりました。川のほとりから一羽の水鳥が白い羽を広げ、ふわりと空高く舞い上がり、キラキラと葉裏が透ける木立の向こうへ消えていきました。
 先日から降り続いた雨水をいっぱいに吸い込んだからでしょうか。山の麓の辺りのあちらこちらから霧が立ちのぼり、ひとすじに繋がって白くたなびいています。

 駅から土手沿いの道の途中で自転車を降り、刈り入れの終わった田んぼの際に立ってしばらくこの景色に身をゆだねました。すうっと、いつもより少し多めに空気を吸ってみたくなります。静かな穏やかな晩秋の朝、ここから見える校舎も少しおぼろげで、うっすらと辺り一面に霞がかっているようです。

 どんな一日になるのでしょう。今朝も楽しみです。



10.26.木  
3年「国語読解演習」
 今日は3時間めにF先生の「国語読解演習」を見学しました。主に評論や小説等の現代文をたくさん読み、素早く正確に文意を理解できるようになることを目的にした本校独自の学校設定科目です。このクラスは3年生41人が受講しています。
 始めに「現代文の重要知識確認テスト」です。「俎上にのせる」「久闊を叙する」などの言葉の意味や読み書きの問いが並んでいます。5分で解答用紙を回収したかと思えば、今度は今読んでいる文章に出てくる漢字の読み19題。さっとプリントが配られて3分後には隣の人と交換して答え合わせをします。「『薪』は文意から『たきぎ』ではなく、『まき』が正解です。」とF先生。きちんと文章を読んでいないと正解にはなりません。

 さて、いよいよ本文の読解です。題材は内山 節(たかし)さんの「情景の中の労働」です。まず、ペアになって一文ずつ交代で今日学ぶ段落を詠みます。みんなとても積極的で、声も大きく出ていました。

 内山さんは、東京と群馬の山村との往復生活をしながら執筆活動をされている哲学者です。内山さんの生活ならではの気づきや発見が、この文章では「仕事」と「稼ぎ」という言葉で表現されています。生徒たちは確認テストを解きながら読んでいきます。

 生徒の頭が常に動き、テンポの良い授業でした。



10.26.木  
学年それぞれの午後
 毎週木曜日の午後は「総合的な学習の時間」とLHRです。全学年中間考査の成績返却を行いながら、3年生は高校生最後の球技大会についての話し合いと、「身だしなみのマナー講座〜リクルート編〜」が行われていました。身だしなみ講座の講師として、大手紳士服小売店の方に来ていただき、それぞれ教室に入ってもらい、スーツの着方について丁寧に教えてもらいました。

 2年生は修学旅行関係がメインです。1日めは生徒各個人が希望する4島に分かれて泊まります。授業中にクラスで決めることができないので、放課後に別の部屋に集まることもしばしば。今日は大講義室に無人島のカヤマ島に宿泊する生徒が集まっていました。説明を聞いたり、島に向かうまでのバスの座席を決めたりしていました。担当のM先生の、誰よりも楽しそうな表情がとても印象的でした。

 1年生の5時間めは、成績票を返しながらその振り返りと、来月に提出する2年生からのコース選択と選択科目について、改めて自分と向き合う時間です。そして、6時間めは体育館で学年集会。スマートフォンや携帯電話の使用と指導について、授業中に鳴らすと故意ではなくても、翌日からの5日間(授業日)は、1年生全員のスマホや携帯電話を、登校時に預かり、下校時に返却するという指導になることを伝えていました。2学期に入って授業中に鳴ることがぽつぽつと増えているとのことです。
 時には、厳しい指導も必要です。



10.26.木  
自習室でがんばる3年生
 放課後、自習室に「受験生」が集まります。今日はセンター試験の勉強をしている生徒が多かったです。「どうですか?」と声をかけると、「英語はもう大丈夫です。」と、頼もしい言葉が返ってきました。まだ10月、まだまだこれから伸びていきます。自信を持って、その調子で頑張ってください。