秋霞
久しぶりに雲ひとつない朝になりました。川のほとりから一羽の水鳥が白い羽を広げ、ふわりと空高く舞い上がり、キラキラと葉裏が透ける木立の向こうへ消えていきました。
先日から降り続いた雨水をいっぱいに吸い込んだからでしょうか。山の麓の辺りのあちらこちらから霧が立ちのぼり、ひとすじに繋がって白くたなびいています。
駅から土手沿いの道の途中で自転車を降り、刈り入れの終わった田んぼの際に立ってしばらくこの景色に身をゆだねました。すうっと、いつもより少し多めに空気を吸ってみたくなります。静かな穏やかな晩秋の朝、ここから見える校舎も少しおぼろげで、うっすらと辺り一面に霞がかっているようです。
どんな一日になるのでしょう。今朝も楽しみです。