ギンモクセイが咲いています
キンモクセイ(金木犀)の甘い香りに包まれる季節になっていますが、この一週間は雨が続き、台風が通り過ぎるとオレンジの可憐な花がたくさん落ちてしまっているかもしれません。
体育館入口の山側の植え込みには、ギンモクセイ(銀木犀)が白い花を静かに咲かせています。キンモクセイのように密集して咲くこともなく、強い香りもしません。中国ではこの控えめな感じが高貴な印象を与えると好まれたと聞きます。木犀の名は、樹皮がサイの肌ざわりに似ていることからついたとのことですが、サイの肌を触ったことがないので分かりません。
木の根元には「帰らざる日々に想いを込めて」と文字が刻まれた小さな石碑が佇んでいます。このギンモクセイが池島高校一期生の卒業記念に植えられたことが分かります。この平らで広々とした地に学び舎ができ、若人が集うようになって3年、昭和52年(1977年)の春のことです。それから40年の歳月が流れました。週末にはみどり清朋高校創立十周年記念式典を行います。
私たちの一人ひとりに、いのちとともに受け継がれてきた想いがいっぱい詰まっているように、毎年花を咲かせる木々や草、鳥や虫たち、流れる水や砂、煌煌と輝き続ける星星にも、それぞれが、そのいのちとともにたくさんの想いが詰まっているのでしょう。少なくともそう感じながら生きていきたいと思っています。
台風が近づく中、選挙が行われています。私たちの住むまちをどんな町にしたいのか、何を大切にして生きていきたいのか、誰よりも私自身が考えなければなりません。